昭和初期の有名な歌謡曲・童謡・唱歌
激動の昭和初期に生まれた数々の名曲・愛唱歌まとめ
昭和元年(1926年)から昭和19年(1944年)まで、昭和初期・戦前に作曲された有名な歌謡曲・主な童謡・唱歌を一覧にまとめてみた。
『軍艦行進曲』や『同期の桜』など戦時中の歌謡曲についてはこちらのページ『有名な戦時歌謡・軍歌 歌詞と解説』で。
大正時代の歌については、こちらの「大正時代の童謡・唱歌・流行歌」でまとめている。
また、明治時代からの唱歌の歴史については、こちらの「唱歌の歴史 明治・大正・昭和」を参照されたい。
昭和元年~昭和5年
- 赤とんぼ
- 昭和2年(1927年)作曲。夕焼小焼の赤とんぼ 負われて見たのはいつの日か
- この道
- 昭和2年(1927年)作詞:北原白秋、作曲:山田耕筰
- 私の青空
- 昭和3年(1928年)せまいながらも 楽しい我家 恋しい家こそ 私の青空
- アラビヤの唄
- 昭和3年(1928年)砂漠に日が落ちて 夜となる頃 恋人よ懐かしい 唄をうたおうよ
- 出船 でふね
- 昭和3年(1928年)石川啄木を慕って東北・北海道を旅した若き詩人
- 波浮の港 はぶのみなと
- 昭和3年(1928年)作詞:野口雨情、作曲:中山晋平
- お菓子と娘
- 昭和3年(1928年)作詞:西條八十、作曲:橋本国彦
- 蒲田行進曲
- 昭和4年(1929年)ブロードウェイのオペレッタが日本の映画主題歌に
- 祇園小唄
- 昭和5年(1930年)月はおぼろに東山 霞む夜毎のかがり火に
- すみれの花咲く頃
- 昭和5年(1930年)フランスのシャンソンをカバーした宝塚歌劇団の代表曲
- 酋長の娘 わたしのラバさん
- ミクロネシアに移住した日本人の実話に基づく昭和のコミックソング
昭和6年~昭和10年
- 丘を越えて
- 昭和6年(1931年)古賀政男が後輩との花見で作曲したマンドリン合奏曲に作詞
- 酒は涙か溜息か
- 酒は涙か溜息か 心のうさの捨てどころ
- こいのぼり
- 昭和6年(1931年)やねより たかい こいのぼり♪
- 月の沙漠
- 昭和7年(1932年)柳井はるみの歌唱でレコード化(曲自体は大正12年頃に作曲)
- 影を慕いて
- 昭和7年(1932年)作詞・作曲:古賀政男 歌:藤山一郎
- 牧場の朝(まきばのあさ)
- 昭和7年(1932年)鐘が鳴る鳴る かんかんと♪
- 東京音頭(丸の内音頭)
- 昭和7年(1932年)ハァー 踊り踊るなら チョイト 東京音頭 ヨイヨイ♪
- 赤城の子守唄
- 泣くなよしよし ねんねしな 泣けばカラスが またさわぐ
- さくら音頭
- 昭和9年(1934年)『東京音頭』の爆発的ヒットに続く作品
- 山の人気者
- 昭和9年(1934年)ヨーデルの名曲を日本語カバー
- 谷間のともしび
- 昭和9年(1934年)1930年代に発表されたアメリカ歌謡をカバー
- ラ・クカラチャ
- 昭和9年(1934年)メキシコ歌謡をカバー。歌:小林千代子
- 小さな喫茶店
- 昭和9年(1934年)ドイツのコンチネンタル・タンゴをカバー
- 野崎小唄 歌詞の意味
- 野崎参りは 屋形船でまいろ/舞台は大阪・生駒山中腹の野崎観音
- 船頭可愛いや 古関裕而
- 昭和10年(1935年)にレコード発売された古関裕而(こせき ゆうじ)作曲の歌謡曲。
昭和11年
- 東京ラプソディ
- 昭和11年(1936年)楽しい都 恋の都 夢のパラダイスよ 華の東京
- 椰子の実 やしのみ
- 昭和11年(1936年)名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ
- うれしいひなまつり
- 昭和11年(1936年)あかりをつけましょ ぼんぼりに♪
- 阪神タイガースの歌(六甲おろし)
- 昭和11年(1936年)日本プロ野球史上最も古い球団歌。古関裕而(こせき ゆうじ)作曲
昭和12年
- 露営の歌(勝ってくるぞと勇ましく)
- 古関裕而(こせき ゆうじ)作曲。「ジョジョの奇妙な冒険」第4部替え歌の元ネタにも
- 山寺の和尚さん
- 昭和12年(1937年)猫をかん袋に押し込んで ポンとけりゃ ニャンとなく
- かもめの水兵さん
- 昭和12年(1937年)波にチャップチャップ浮かんでる♪
- かわいい魚屋さん
- 昭和12年(1937年)作曲、翌年の1938年(昭和13年)にレコード化された。
- アマポーラ
- 昭和12年(1937年)メキシコポップスを淡谷のり子がカバー
昭和14年~昭和15年
- 名月赤城山
- 男ごころに 男が惚れて 意気が解け合う 赤城山
- あの子はたあれ
- 昭和14年(1939年)作曲、1941年(昭和16年)にレコード発売された。
- お猿のかごや
- 昭和14年(1939年)12月レコード化。お猿のかごやだ ホイサッサ♪
- 誰か故郷を想わざる
- 古賀政男が故郷・福岡県大川市で過ごした幼少期の情景と思い出
- りんごのひとりごと
- 昭和15年(1940年)わたしはまっかなリンゴです お国は寒い北の国
- 紀元二千六百年 歌詞の意味
- 皇紀2600年を祝して1940年(昭和15年)に作曲された奉祝国民歌。替え歌が有名。
- 暁に祈る 古関裕而
- 古関・野村・伊藤の「福島三羽烏」による昭和初期のヒット曲
- やさしいお母さま
- わたしがおねむに なったとき やさしくねんねん こもりうた
- 蘇州夜曲 歌詞の意味・由来
- 李 香蘭(り こうらん)主演による昭和15年の映画「支那の夜」劇中歌
昭和16年~終戦
- おうま
- 昭和16年(1941年)おうまのおやこは なかよしこよし♪
- 船頭さん(せんどうさん)
- 昭和16年(1941年)それ ぎっちら ぎっちら ぎっちらこ♪
- たきび
- 昭和16年(1941年)かきねの かきねの 曲がり角♪
- 森の小人(もりのこびと)
- 昭和16年(1941年)森の木陰でドンジャラホイ♪
- 鈴懸の径 すずかけのみち 歌詞の意味
- 作曲者の母校・立教大学にあるスズカケノキの並木道を歌った流行歌
- お山の杉の子
- 昭和19年(1944年)昔ばなし風にストーリーが展開していく
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