おうまのおやこは なかよしこよし 歌詞と解説
成田国際空港の敷地になった下総御料牧場のお馬の親子
「おうまのおやこは なかよしこよし」が歌いだしの『おうま(オウマ/お馬)』は、作詞:林柳波(はやし りゅうは)、作曲:松島つねによる日本の童謡。1941年に音楽教科書「ウタノホン上」に掲載された。
「なかよしこよし」の「こよし」とは、「なかよし」を強調して語調を整えるための極。童謡『夕焼け小焼け』の「こやけ」も同様。
歌詞のモチーフとなった馬の親子については、成田国際空港の敷地になった下総御料牧場を作詞者が訪れた際の体験が元になっているという(詳細は後述)。
【YouTube】おうまのおやこは なかよしこよし
歌詞
おうまのおやこは なかよしこよし
いつでもいっしょに
ぽっくりぽっくりあるくおうまのかあさん やさしいかあさん
こうまをみながら
ぽっくりぽっくりあるくおうまのおやこは なかよしこよし
いつでもいっしょに
ぽっくりぽっくりあるく
作詞者の幼少期の体験がルーツ?
童謡『おうま』の歌詞で描写されるお馬の親子は、作詞者の林柳波が千葉県成田市にあった宮内庁下総御料牧場(現:成田国際空港)を訪れた際に目にした光景が元になっているそうだ。
下総御料牧場を訪れた後、1931年に出版された林柳波の詩集「水瓶」には次のような詩が掲載されている。
三匹お馬は親子です。
牧場に棲んでる親子です。
いつでもならんで歩きます。
内容的に、童謡『おうま』の歌詞のルーツと考えられる(参照:読売新聞文化部著「愛唱歌ものがたり」)。
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