影を慕いて 歌詞と解説 古賀政男
月にやるせぬ 我が思い 身は焦れつつ 忍び泣く
「まぼろしの 影を慕いて 雨に日に」が歌い出しの『影を慕いて』 (かげをしたいて) は、昭和7年(1932年)に藤山一郎の歌で大ヒットした日本の歌謡曲。
作詞・作曲:古賀政男。1928年、失恋した古賀は失意の中、宮城県川崎町の青根温泉を訪れた。そこで夕焼けの蔵王連峰を見た時、『影を慕いて』の歌詞が浮かんだという。
美空ひばり、北島三郎、小林幸子、森進一、森昌子など、数多くの歌手が『影を慕いて』をカバーしている。
写真:宮城県大河原町の千本桜と蔵王山(出典:Wikipedia)
【YouTube】 藤山一郎 影を慕いて
【YouTube】美空ひばり 影を慕いて
【YouTube】森昌子 影を慕いて
歌詞
まぼろしの 影を慕いて
雨に日に
月にやるせぬ わが想い
つつめば燃ゆる 胸の火に
身は焦がれつつ しのびなくわびしさよ せめて痛みの
なぐさめに
ギターをとりて 爪弾けば
どこまで時雨 ゆく秋ぞ
振音(トレモロ)さびし 身は悲し君故に 永き人世(ひとよ)を
霜枯れて
永遠に春見ぬ わが運命(さだめ)
永ろうべきか 空蝉(うつせみ)の
儚き影よ わが恋よ
歌碑について
『影を慕いて』の歌詞が生まれたという宮城県川崎町には、『影を慕いて』の歌碑が建立されている。
写真:『影を慕いて』歌碑(宮城県川崎町/出典:歌碑を訪ねて西東)
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