Ding Dong Merrily On High
ディンドン空高く(ディンドン鐘が鳴る)
クリスマスキャロル/教会の鐘が鳴り渡るクリスマスの空
『Ding Dong Merrily On High』(ディン・ドン・メリリー・オン・ハイ)は、16世紀頃のフランスのダンス音楽がクリスマスキャロルに転用された曲。
ケルティック・ウーマンのクリスマスアルバム「クリスマス・セレブレーション」の3曲目に収録されている。
メロディーは、16世紀に出版されたダンス教本『Bransle l'Officiale in the Orchesographie』に初めて登場した。
英語の歌詞は、George Ratcliffe Woodward 牧師 (1848-1934)による『A Cambridge Carol Book』(1924年出版)上で発表された。
【YouTube】ディンドン空高く King's College Cambridge 2010
【YouTube】Blackmore's Night - Ding Dong Merrily On High
歌詞の意味・和訳
Ding dong! merrily on high
in heaven the bells are ringing:
Ding dong! verily the sky
is riven with angels singing.
ディンドン! 空高くほがらかに
鳴り響く天の鐘
ディンドン! まさに空から
歌声と共に天使たちが現れる
Gloria, Hosanna in excelsis!
栄光あれ いと高きところにホザンナ(救い給え)!
E'en so here below, below,
let steeple bells be swungen,
And io, io, io
by priest and people sungen.
低きこの地においても
教会の鐘を鳴り響かせよ
イオ イオ イオ 人々は歌う
Gloria, Hosanna in excelsis!
栄光あれ いと高きところにホザンナ!
Pray you dutifully prime
your matin chime, ye ringers;
May you beautifully rime
your eventime song, ye singers.
忠実なる時課の祈りよ
朝の鐘 鐘を鳴らす者たち
美しき韻を響かせよ
晩課の歌い手たち
Gloria, Hosanna in excelsis!
栄光あれ いと高きところにホザンナ!
ホザンナとは?
『Ding Dong Merrily On High』の歌詞にある「ホザンナ Hosanna」とは、ヘブライ語で「どうか、救ってください」を意味し、「ホサナ」、「オサンナ」とも表記される。
キリスト教では元来の意味は失われ、アーメン、ハレルヤ(アレルヤ)などのように、神を称讃する言葉・歓呼の叫びとして礼拝で使用されている。
公的礼拝において、日本のカトリック教会では「ホザンナ」を、日本正教会では「オサンナ」の呼称を用いている。
ミサ曲 サンクトゥス Sanctus
ホザンナは、カトリック教会のミサ(感謝の祭儀)において、具体的には次のように詠唱される。
Sanctus, sanctus, sanctus,
dominus deus sabaoth.
Pleni sunt caeli et terra gloria tua.
Hosanna in excelsis.聖なるかな 聖なるかな 聖なるかな
万軍の神なる主
主の栄光は天地に満つ
天のいと高きところにホザンナBenedictus qui venit in nomine domini.
Hosanna in excelsis.ほむべきかな
主の名によりて来たる者
天のいと高きところにホザンナ<引用:ミサ曲 サンクトゥス Sanctus より>