ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)
Happy Xmas (War Is Over)
クリスマスソング/ジョン・レノン&オノ・ヨーコ
『ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)/Happy Xmas (War Is Over)』は、1971年に発表されたジョン・レノン&オノ・ヨーコのクリスマスソング。
タイトルにもあるように、当時のベトナムを巡る世界情勢へのプロテスト・ソング的なメッセージが強く込められたクリスマスソングの定番。
曲の冒頭部分で、オノ・ヨーコが「Happy Christmas, Kyoko(ハッピークリスマス、キョーコ)」と囁き、ジョン・レノンが「Happy Christmas, Julian(ハッピークリスマス、ジュリアン)」と囁くフレーズが印象的。
【YouTube】ハッピー・クリスマス(戦争は終わった) ジョン・レノン
歌詞の意味・和訳(意訳)
So this is Xmas
And what have you done?
Another year over
And a new one just begun
今日はクリスマス
何をした1年だった?
今年もまた過ぎ去って
新しい年が始まる
And so this is Xmas
I hope you have fun
The near and the dear one
The old and the young
そう クリスマスがやってきた
君が楽しんでいるといいな
そばにいる人も 大切な人も
お年寄りも 若い人も
A very Merry Xmas
And a happy New Year
Let's hope it's a good one
Without any fear
メリークリスマス
そして新年おめでとう
願おう 良い年になることを
怖がらなくていいような年に
And so this is Xmas
For weak and for strong
For rich and the poor ones
The world is so wrong
そう これがクリスマス
弱い人にも 強い人にも
富める人にも 貧しい人にも
世界は 随分おかしくなってる
And so happy Xmas
For black and for white
For yellow and red ones
Let's stop all the fight
そして とても幸せなクリスマス
黒でも白でも
黄でも赤でも
止めよう 全ての争いを
War is over!
If you want it
War is over! Now!
争いは終わる
もし君が望むなら
争いは終わる 今この時に
キョーコとジュリアンって誰?
『ハッピー・クリスマス』の曲の冒頭で名前が登場する「キョーコ」と「ジュリアン」とは、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの娘と息子を指している。だが、この二人はジョン・レノンとオノ・ヨーコの間の子供ではない。
オノ・ヨーコはジョンにとって二人目の妻で、息子ジュリアンは前の妻シンシアとの子供。1963年4月8日に誕生した。ジョンは息子ジュリアンに対して冷淡であり、ジュリアンはむしろポールと親しかったと伝えられている。
ジャケット写真: Lennon Legend: The Very Best Of John Lennon
ちなみに、ジョンとシンシアが離婚した際、ポールがジュリアンを励ますために作った曲が「ヘイ・ジュード」であることは有名。
一方ジョンはオノ・ヨーコにとって三人目の夫で、キョーコ・チャン・コックス(Kyoko Chan Cox/1963-)は前の夫で映画製作者のトニー・コックスとの間の娘。
オノ・ヨーコとジョン・レノンの出会いは、ロンドンのインディカ・ギャラリーで開かれた彼女の個展がきっかけ。
梯子を昇った上に下げられた虫眼鏡で、天井に書かれた「YES」の文字を読むという作品が二人を強く結びつける契機となった。二人の間には息子ショーン・レノン(Sean Lennon、1975-)が誕生している。
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