ひいらぎかざろう 歌詞の意味・和訳
キャロルを歌おう ファララララー ララーラーラ♪
『ひいらぎかざろう(飾ろう)』(Deck the Halls/デック・ザ・ホールズ)は、ウェールズ民謡のキャロル『Nos Galan』をルーツとするクリスマスソング。
「ファララララー」の繰り返しが特徴的だが、この部分は元々ハープで演奏される部分だったという。
18世紀に入ると、オーストリアの大作曲家モーツァルトが、ヴァイオリンとピアノの二重奏としてこの曲を用いている。ひいらぎに関連する他のクリスマスソングとしては、『The Holly and the Ivy ホーリー・アンド・アイヴィー』が有名。
【YouTube】ひいらぎかざろう Deck the Hall
歌詞の意味・和訳(意訳)
Deck the halls with bought of holly,
Fa la la la la la, la la la la.
Tis the season to be jolly,
Fa la la la la la, la la la la.
部屋を飾ろう ヒイラギの飾りで
ファララララー ララーラーラ
楽しい季節がやってきた
ファララララー ララーラーラ
Don we now our gay apparel,
Fa la la, la la la, la la la.
Troll the ancient Yuletide carol,
Fa la la la la la, la la la la.
着飾ろう 華やかな服で
ファララララー ララーラーラ
歌おう 古いクリスマスキャロルを
ファララララー ララーラーラ
See the blazing yule before us,
Fa, la, la, la, la, la, la, la, la!
Strike the harp and join the chorus.
Fa, la, la, la, la, la, la, la, la!
輝くクリスマスの時
ファララララー ララーラーラ
ハープをつまびき みんなで歌おう
ファララララー ララーラーラ
Follow me in merry measure,
Fa, la, la, la, la, la, la, la!
While I tell of yuletide treasure
Fa, la, la, la, la, la, la, la, la!
私に続いて歌って 楽しいメロディを
ファララララー ララーラーラ
クリスマスの喜びを語ろう
ファララララー ララーラーラ
Fast away the old year passes,
Fa, la, la, la, la, la, la, la, la!
Hail the new, ye lads and lasses!
Fa, la, la, la, la, la, la, la, la!
今年もあっという間に終わり
ファララララー ララーラーラ
新年を迎えよう みんなで!
ファララララー ララーラーラ
Sing ye joyous all together,
Fa, la, la, la, la, la, la, la!
Heedless of the wind and weather,
Fa, la, la, la, la, la, la, la, la!
楽しく歌おう みんなで
ファララララー ララーラーラ
風も天気も気にしないで
ファララララー ララーラーラ
赤い実をつけるクリスマスホーリー
クリスマスの飾り付けに使われるセイヨウヒイラギ(学名:Ilex aquifolium)は、別名クリスマス・ホーリー(単に「ホーリー」とも)とも呼ばれ、11月から12月頃に丸い実が赤く色付く。
日本では、見た目が良く似て安価なチャイニーズ・ホーリー(学名:Ilex cornuta)がクリスマス用途で広まっている。
ヒイラギの葉は堅く、トゲ状の突起がある。誤って手に刺さったら「疼く(ひいらぐ)」、つまりヒリヒリと痛むことから、「ひいらぎ」の名がついたという。
ケルト文化とひいらぎ
キリスト降誕より数百年以上前、中部ヨーロッパを中心に独自の文明社会を発展させたケルト人たちは、セイヨウヒイラギを「死と再生のシンボル」として崇拝していた。
ケルト文化において、セイヨウヒイラギの赤い液果は女性の生命の血をシンボル化したものとされ、その木は「冥界の女神の木」として魔女の魔法に適した材料とされたという。
さらにケルト神話や物語では、夏至から冬至の期間を「ヒイラギの王の支配する季節」として描いており、ヒイラギの王はオーク王と表裏一体で自然界を支配する超自然的な存在として崇めていた。
古代ゲルマン人の冬至祭りの歌では、セイヨウヒイラギは「最も王らしい木」とされ、「セイヨウヒイラギに冠が与えられる」と歌われている。
ハリーポッターの杖もヒイラギ
J・K・ローリングの小説「ハリー・ポッター」シリーズにおいて、主人公のハリー・ポッターが杖専門店「オリバンダーの店」で購入した1本目の杖は、本体部分がヒイラギの木で作られている。
ハリーポッターのヒイラギの杖は7巻の中盤で折れてしまうが、後に手に入れた「Elder Wand(長老の杖/ニワトコの杖)」を使って修復に成功している(小説版)。