陽気な聖ニコラスおじいさん
Jolly Old Saint Nicholas
クリスマスソング/Benjamin Hanby(1833–1867)
『Jolly Old Saint Nicholas』(ジョリー・オールド・セイント・ニコラス/陽気な聖ニコラスおじいさん)は、19世紀後半のアメリカで出版されたクリスマスソング。
ディズニーのクリスマスアルバムによく収録され、アメリカでは知名度が高い人気のクリスマスソングだ。
歌詞は子供の目線から描かれており、聖ニコラスおじいさん(サンタクロース)に今年のプレゼントは何かこっそり聞き出そうとする様子が何とも可愛らしい。
【YouTube】Ray Conniff - Jolly Old Saint Nicholas
歌詞の意味・日本語訳(意訳)
Jolly Old Saint Nicholas,
Lean your ear this way;
Don't you tell a single soul
What I'm going to say,
陽気な聖ニコラスおじいさん
ちょっと耳を貸してよ
これから言うこと
誰にも言っちゃダメだよ
Christmas Eve is coming soon;
Now my dear old man,
Whisper what you'll bring to me;
Tell me if you can.
もうすぐクリスマスイブ
だからね、聖ニコラスおじいさん
今年は何をくれるのか
できたらこっそり教えて欲しいな
When the clock is striking twelve,
When I'm fast asleep,
Down the chimney broad and black
With your pack you'll creep;
時計は12時 ぐっすり寝てる頃
広くて黒い煙突を下りて
荷物と一緒に忍び寄る
All the stockings you will find
Hanging in a row;
Mine will be the shortest one;
You'll be sure to know.
ずらっと並んだ靴下
僕のは一番短いやつだから
ちゃんと覚えておいてね
Johnny wants a pair of skates;
Susy wants a sled;
Nellie wants a story book,
one she hasn't read
ジョニーはスケート靴
スージーはそり
ネリーは新しい本が欲しい
As for me, I hardly know
so I'll go to rest;
Choose for me, dear Santa Claus,
What you think is best.
僕はね 何がいいかな
ちゃんと寝てるから
僕に選んでよ サンタさん
一番いいと思う物を
サンタクロースの起源 聖ニコラス
「Saint Nicholas 聖ニコラス(ニコラウス/ニコラオス/ニコライ)」とは、サンタクロース伝承の元となった人物で、4世紀頃の東ローマ帝国・小アジアで司教(主教)を務めていた。
オランダでは14世紀頃から聖ニコラウスの命日(12月6日)に「シンタクラース祭」が行われており、それがアメリカへの移民によって17世紀頃にサンタクロースの祭りとして伝えられていったようだ。
メロディはカノン進行
作曲者には諸説あるが、アメリカの作曲家ベンジャミン・ハンビー(Benjamin Hanby/1833–1867)の名前が挙げられることが多いようだ。
メロディは、17世紀クラシック音楽の名曲、パッヘルベル作曲『カノン』のコード進行によく似ている(いわゆるカノン進行)。クリスマスソングとカノン進行は非常に相性が良いようで、山下達郎『クリスマスイブ』も全面的にカノン進行を曲に取り入れていることでも有名。