Frosty the Snowman 歌詞の意味・和訳
魔法のハットをかぶせたら スノーマンが動き出す!
『Frosty the Snowman』(フロスティー・ザ・スノーマン)は、1950年にリリースされたクリスマスソング。
1949年の大ヒットクリスマスソング『赤鼻のトナカイ』と同様に、西部劇映画のスター ジーン・オートリー(Gene Autry/1907-1998)によりレコーディングされた。
歌詞の内容は、ある日子供達がスノーマン(雪だるま)に古いシルクハットをかぶせたら、元気いっぱいに躍り出して、子供達と楽しく駆け回ったというファンタジーが描かれている。最後にお別れの時を迎えるちょっと切ないクリスマスソング。
日本では、NHK「みんなのうた」で1961年12月に『風も雪もともだちだ』として初回放送された(詳細は後述する)。
【YouTube】Frosty the Snowman フロスティー・ザ・スノーマン
歌詞の意味・和訳(意訳)
『Frosty the Snowman』
作詞・作曲:Walter Rollins(ウォルター・ロリンズ)、スティーヴ・ネルソン(Steve Nelson)
Frosty the snowman
Was a jolly happy soul
With a corncob pipe
And a button nose and
Two eyes made out of coal
フロスティは雪だるま
陽気で楽しい奴だった
トウモロコシのパイプに
ボタンのお鼻
炭でできた二つの目
Frosty the snowman
Is a fairy tale they say
He was made of snow
But the children know
How he came to life one day
フロスティは雪だるま
おとぎ話がある
彼が雪でできてるって
でも子供たちは知ってる
ある日フロスティが動き出すのを
There must have been some magic
In that old silk hat they found
For when they placed it on his head
He began to dance around
とある魔法だったに違いない
子供たちが見つけた古いシルクハット
フロスティの頭にのせたら
彼は踊り出したんだ
Frosty the snowman
Was alive as he could be
And the children say
He could laugh and play
Just the same as you and me
フロスティは雪だるま
彼は確かに生きていた
子供たちが言うには
彼は笑い そして遊んだ
君と僕と同じようにね
Frosty the snowman
Knew the sun was hot that day
So he said, "Let's run
And we'll have some fun
Now before I melt away"
フロスティは雪だるま
あの日は日差しが強いってわかってた
だから彼はこう言ったんだ
「走って遊ぼう。僕が溶けちゃう前に」
Down to the village
With a broomstick in his hand
Running here and there
All around the square
Saying "Catch me if you can"
村へ行くと
ほうきを手にもって
あちこち走り回り
隅々を駆け回って
「できるものなら捕まえてごらん」
と言ったのさ
He led them down the streets of town
Right to the traffic cop
And he only paused a moment when
He heard him holler "Stop!"
フロスティは子供たちを
町の通りに連れてった
交通整理のお巡りさんのそばで
彼は少し立ち止まった
「止まりなさい!」って聞こえたから
Frosty the snowman
Had to hurry on his way
But he waved goodbye saying,
"Don't you cry
I'll be back again some day"
フロスティは雪だるま
彼は急がなきゃいけなかった
でも彼はサヨナラって手を振った
「泣かないで。またいつか戻ってくるよ」
Thumpity, thump, thump
Thumpity, thump, thump
Look at Frosty go
ドスンドスンと
フロスティが去っていく
Thumpity, thump, thump
Thumpity, thump, thump
Over the hills of snow
ドスンドスンと
雪の丘の向こうへ
風も雪もともだちだ
『Frosty the Snowman』の日本語歌詞としては、児童文学作家の小林純一が作詞した『風も雪もともだちだ』が知られている。『風も雪も友達だ』とも題される。
原曲の英語の歌詞と比べて、『風も雪もともだちだ』はどの程度原曲を踏まえた内容となっているのだろうか?
比較のために、小林純一作詞『風も雪もともだちだ』の歌詞を次のとおり引用する。
1.
ふけよかぜ くちぶえふいて
ヒュルルンルン ルンルン
ルンルンルン
かれきをゆすれぼくたちも くちぶえふいて
ヒュルルンルン ルンルン
ルンルンルン
あつまるひろばたこあげ なわとび ボールなげ
さぁいっしょにあそぼう
ララ リンロン ランルンロンふけよかぜ つめたかないぞ
きみらとぼくたちは ともだちなんだ2.
ふれよゆき つもれよしろく
トゥラランラン ランラン
ランランラン
はやしにおかにぼくたちも うたごえたかく
トゥラランラン ランラン
ランランラン
あつまるひろばゆきなげ ゆきぞり ゆきだるま
さぁいっしょにあそぼう
ララ リンロン ランルンロンふれよゆき つめたかないぞ
きみらとぼくたちは ともだちなんだヒュルルンルン ヒュルルンルン
ふけかぜよ
トラランランラン トラランランラン
ふれよゆきよ
この歌詞をみると、「雪」や「冬」という共通点はあるが、雪だるまを題材とした原曲の歌詞とはほぼ無関係な内容となっている。
児童文学作家である小林純一による作詞だけあって、「ヒュルルンルン」や「トゥラランラン」などのユニークな擬音が効果的・印象的に用いられている。