クリスマスキャロルの頃には 歌詞と解説
稲垣潤一最大のヒット曲/作詞はAKB48の秋元康P
『クリスマスキャロルの頃には』は、1992年10月にリリースされた稲垣潤一最大のヒットシングル。作詞:秋元康、作曲:三井誠。
1982年リリースの『ドラマティック・レイン』以来、ヒット曲に恵まれなかった稲垣潤一にとって10年ぶりの大ヒット曲となった。
振り返ってみれば、同曲が稲垣潤一にとって最大のヒット曲となっており、ドラマ終了後も定番のクリスマスソングとして多くの人に支持されている。
『クリスマスキャロルの頃には』は、同年のTBSドラマ「ホームワーク」主題歌であり、歌詞もドラマのストーリーを意識した内容となっている。ドラマのあらすじは後述する。
【YouTube】稲垣潤一/広瀬香美 クリスマスキャロルの頃には
歌詞
クリスマスキャロルが
流れる頃には
君と僕の答えも
きっと出ているだろう
クリスマスキャロルが
流れる頃には
誰を愛してるのか
今は見えなくてもこの手を 少し伸ばせば
届いていたのに
一ミリ 何か足りない
愛のすれ違いお互いをわかりすぎていて
心が よそ見できないのさクリスマスキャロルが
聞こえる頃まで
出逢う前に戻って
もっと自由でいよう
クリスマスキャロルが
聞こえる頃まで
何が大切なのか 一人考えたい誰かが そばにいるのは
暖かいけれど
背中を 毛布代わりに
抱き合えないから近すぎて見えない支えは
離れてみればわかるらしいクリスマスキャロルが
流れる頃には
君と僕の答えも
きっと出ているだろう
クリスマスキャロルが
流れる頃には
誰を愛してるのか
今は見えなくてもクリスマスキャロルが
流れる頃には
どういう君と僕に
雪は降るのだろうか
クリスマスキャロルが
流れる頃には
どういう君と僕に
雪は降るのだろうか
ドラマ「ホームワーク」あらすじ
「ホームワーク」は、唐沢寿明が主演の恋愛ドラマで、当時20代前半の福山雅治が主要人物の一人として人気を高めた作品。
ウィキペディアによるドラマ「ホームワーク」あらすじを次のとおり引用する。
文具会社に勤める森田圭介(唐沢寿明)は同棲している水野うらん(浦江アキコ)との生活に行き詰まりを感じ、また自らの仕事にも疑問を感じて、自分の夢である映画の製作会社への転職を決意する。
そんな折、通勤途中の駅で見かけた一人の女性・竹永幸子(清水美砂)に想いを寄せるようになる。幸子も同棲している滝本周二(福山雅治)の仕事がうまくいかず、荒れた生活を送る周二との間で、自分の心を傷つけていた。
そんな二人は自然に惹かれあい結婚するが、圭介を諦めきれないうらんと、やはり幸子を忘れられない周二との4人の男女の心の葛藤が展開される。
<ドラマ「ホームワーク」あらすじ/出典:ウィキペディア>
ちなみに唐沢寿明と福山雅治は、2007年に放送された福山主演のドラマ「ガリレオ」第1シーズンの第1話にて15年ぶりの共演を果たしている。
秋元康と稲垣潤一
『クリスマスキャロルの頃には』の作詞者である秋元康は、その10年前にリリースされた稲垣潤一の代表曲『ドラマティック・レイン』(1982年)の作詞も手掛けている。
当時、秋元康はまだ作詞家デビューしたばかりの頃で、同曲は秋元が作詞を手がけた作品として初めてのヒット曲となった。
秋元は、本作のヒットで手にした印税でドイツの高級車BMWを購入し、「ドラマティック・レイン号」と名付けて乗っていたという。
秋元康「逆にこのくどさがいい」
『クリスマスキャロルの頃には』の歌詞には、「クリスマスキャロル」というフレーズが8回も登場する。稲垣潤一には当初これがくどいように感じていたようだ。
初めは歌詞の中に『クリスマスキャロル』というフレーズが8回出てくるのが、ちょっとくどいかなと思って秋元クンに相談したんです。そうしたら、逆にこのくどさがいいんですよと言われて。それもそうだなと納得したんです。
<引用:週刊女性PRIME>
確かに、サビの歌詞ではこれでもかと「クリスマスキャロル」が使われており、この曲の印象を決定づけるキラーフレーズとして効果的に用いられているように感じられる。
ドラマの内容と深く結びついた主題歌は、ドラマが終了するとその役割を終えてしまうことが少なくないが、同曲は「クリスマスキャロルが~」という季節限定フレーズの存在感が強烈なため、ドラマが終了してもなお、長い間クリスマスソングの定番として支持され続けているのだろう。