赤鼻のトナカイ
Rudolph the Red-nosed Reindeer
暗い夜道はピカピカの お前の鼻が役に立つのさ
『赤鼻のトナカイ』の邦題で知られる『Rudolph the Red-nosed Reindeer』(ルドルフ・ザ・レッドノーズド・レインディア)は、アメリカのジョニーマークス(Johnny Marks)による1948年作曲のクリスマスソング。
原曲の歌詞では、それぞれに名前がつけられた9頭のトナカイが登場し、主人公の赤鼻のトナカイは「ルドルフ(Rudolph)」と呼ばれている。
歌詞の冒頭で登場するルドルフ以外のトナカイ達は、ダッシャ-、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、コメット、キューピッド、ドナー、ブリッツェンの8頭。彼らの詳細については、こちらの解説ページ「トナカイ達の名前の意味と由来は?」でまとめている。
ルドルフ誕生秘話 解説ページ
- ルドルフ 赤鼻のトナカイ誕生秘話(実話)
- 1938年のアメリカ・シカゴで実際にあった父と娘の「ルドルフ」誕生秘話
【YouTube】赤鼻のトナカイ Rudolph the Red-nosed Reindeer
歌詞の意味・和訳(意訳)
Intro.
You know Dasher and Dancer
And Prancer and Vixen,
Comet and Cupid
And Donner and Blitzen.
But do you recall
The most famous reindeer of all?
みんな知ってるトナカイの名前
ダッシャ- ダンサー
プランサー ヴィクセン
コメット キューピッド
ドナー ブリッツェン
でも思い出してみて
一番有名なトナカイの名前を
Rudolph the red-nosed reindeer
Had a very shiny nose
And if you ever saw it
You would even say it glows
All of the other reindeer
Used to laugh and call him names
They never let poor Rudolph
Play in any reindeer games
赤鼻のルドルフ ピカピカのお鼻をもっていた
君も見たらきっと光ってると思うかもね
ほかのトナカイ達は 笑って悪口さえ言っていた
一緒に遊んでさえくれなかった
Then one foggy Christmas Eve
Santa came to say
Rudolph with your nose so bright
Won't you guide my sleigh tonight?
ある霧の濃いクリスマスイブ
サンタが来て言った
「ルドルフや、その明るい鼻で道を照らしてくれないか?」
Then all the reindeer loved him
And they shouted out with glee
"Rudolph the red-nosed reindeer
You'll go down in history!
仲間のトナカイ達はルドルフを見直して
歓喜の中こう叫んだんだ
「赤鼻のルドルフ、お前は歴史に残るトナカイだよ!」
トナカイ達
日本語歌詞について
『Rudolph the Red-nosed Reindeer』の日本語歌詞はいくつか存在するが、新田宣夫による訳詞が今日最も有名。原詩とどのような違いがあるか、比較のために次のとおり日本語歌詞を引用する。
真っ赤なお鼻の
トナカイさんは
いつもみんなの
わらいものでもその年の
クリスマスの日
サンタのおじさんは
いいました暗い夜道は
ぴかぴかの
おまえの鼻が
役に立つのさいつも泣いてた
トナカイさんは
今宵こそはと
よろこびました<引用:新田宣夫『赤鼻のトナカイ』より>
この歌詞では、原曲の冒頭に登場する8頭のトナカイ達の名前がなく、主人公のルドルフの名前さえも登場しないが、抽象的な「トナカイさん」の呼称を用いることで、日本人の子供にも親しみやすい訳詞となっている。
ちなみに新田宣夫は、別名義「漣健児(さざなみ けんじ)」でクリスマスソング『ウィンターワンダーランド(Winter Wonderland)』の訳詞も手がけている。