ジョニーが凱旋するとき
When Johnny Comes Marching Home
アメリカ南北戦争 兵士の帰りを温かく迎える故郷の人々
『ジョニーが凱旋するとき』は、19世紀後半のアメリカ南北戦争に関連する歌曲。『ジョニーが帰るとき』『ジョニーの凱旋』などとも題される。
アイルランド出身の作曲家パトリック・ギルモア(Patrick Sarsfield Gilmore/1829-1892)が、北軍で歌われていた酒宴の歌『Johnny Fill Up the Bowl』のメロディに新たな歌詞をつけた楽曲。
「ダイ・ハード3」、「風と共に去りぬ」、「西部開拓史」、「7月4日に生まれて」など、アメリカ映画の挿入歌やサウンドトラックなどでもよく用いられる。
日本映画では、「塀の中の懲りない面々」や、アニメ「ガールズ&パンツァー」劇場版(T28超重戦車の登場シーン)などで、『ジョニーが凱旋するとき』のメロディが使われた。
ちなみに写真は、南北戦争の激戦地ゲティスバーグ。南軍のジョージ・ピケット少将が北軍の陣地へ歩兵突撃した「ピケットの突撃」をハンコック少将が迎え撃った有名な場所。日本でいう関ケ原の戦いのような決戦の地。
【YouTube】When Johnny Comes Marching Home
【YouTube】子供向きアニメ版
歌詞の意味・日本語訳(意訳)
1.
When Johnny Comes Marching Home Again,
Hurrah! Hurrah!
We'll give him a hearty welcome then
Hurrah! Hurrah!
ジョニーが凱旋するとき
万歳!万歳!
我々は彼を温かく迎えるだろう
万歳!万歳!
The men will cheer and the boys will shout
The ladies they will all turn out
And we'll all feel gay,
When Johnny comes marching home.
男達は喜び 少年等は叫び
みな陽気に楽しむ
ジョニーが凱旋するとき
2.
The old church bell will peal with joy
Hurrah! Hurrah!
To welcome home our darling boy,
Hurrah! Hurrah!
古い教会に響く喜びの鐘
フラー!フラー!(万歳!)
愛する子を迎えるために
フラー!フラー!
The village lads and lassies say
With roses they will strew the way,
And we'll all feel gay
When Johnny comes marching home.
村の若者と娘たちは言う
道にまくバラの花を持って
そして皆が陽気になる
ジョニーが凱旋するとき
3.
Get ready for the Jubilee,
Hurrah! Hurrah!
We'll give the hero three times three,
Hurrah! Hurrah!
さあ祝賀の準備だ
フラー!フラー!
我等の英雄に3度の歓呼を!
フラー!フラー!
The laurel wreath is ready now
To place upon his loyal brow
And we'll all feel gay
When Johnny comes marching home.
用意された月桂冠は
誠実なる頭上に載せられる
そして皆が陽気になる
ジョニーが凱旋するとき
4.
Let love and friendship on that day,
Hurrah, hurrah!
Their choicest pleasures then display,
Hurrah, hurrah!
愛と友情の一日にしよう
フラー!フラー!
最上の喜びを示すのだ
フラー!フラー!
And let each one perform some part,
To fill with joy the warrior's heart,
And we'll all feel gay
When Johnny comes marching home.
そして皆で何かをして
戦士の心を喜びで満たそう
そして皆が陽気になる
ジョニーが凱旋するとき
アメリカ南北戦争に関連する曲
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- 19世紀アメリカ南北戦争時に生まれたアメリカ愛国歌
- ジョン・ブラウンの亡骸 歌詞の意味 John Brown's Body
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- 18世紀アメリカ独立戦争の頃から歌われるアメリカ愛国歌。南北戦争でも。
- オーラ・リー Aura Lee
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