タンゴの有名な曲・名曲
日本でも有名なタンゴの名曲・代表曲 解説と動画の視聴
写真:アルゼンチン・タンゴを踊るカップル(出典:Wikipedia)
有名なアルゼンチン・タンゴ
- ラ・クンパルシータ La Cumparsita
- ウルグアイの音楽家ヘラルド・マトス・ロドリゲスにより1919年に作曲されたタンゴ。
- カミニート Caminito
- 彼女が去ってから 僕の人生は悲しみの中 小径よ 僕も去ってゆくよ
- リベルタンゴ Libertango
- 『リベルタンゴ(Libertango)』は、アルゼンチンの作曲家でバンドネオン奏者のアストル・ピアソラによる1974年の代表曲。
- アディオス・ノニーノ(さよなら、父さん)
- 『アディオス・ノニーノ(さよなら、父さん)』は、アルゼンチンの作曲家でバンドネオン奏者のアストル・ピアソラによる1960年の代表曲。1959年に亡くなったピアソラの父に捧げられた。
- ブエノスアイレスの冬
- バンドネオン奏者 アストル・ピアソラが描くブエノスアイレスの冬
- Por Una Cabeza ポル・ウナ・カベーサ
- アルゼンチンの作曲家・歌手・俳優のカルロス・ガルデルによる1935年のタンゴ。アルフレッド・レ・ペラ(Alfredo Le Pera)との共作。
- シュニトケ『タンゴ』
- 女子フィギュアスケート浅田真央 2010-2011シーズン ショートプログラム(SP)
- Payadora パジャドーラ
- フリアン・プラサによる楽曲。女子フィギュアスケートの浅田真央選手によるプログラム曲(2008-2009シーズンEX)の後半部分で使用された。
- エル・チョクロ El Choclo
- 英語圏ではキス・オブ・ファイヤーとしてカバーされたタンゴの名曲
コンチネンタル・タンゴの有名な曲
- 碧空(あおぞら)
- アルフレッド・ハウゼ楽団の代表的なレパートリーとして有名に
- 小さな喫茶店
- 小さな喫茶店に入った時も二人は ただ黙って向きあっていたっけね
- 小雨降る径(道)
- シャンソンにもなったコンチネンタルタンゴの代表曲
- ミリタリータンゴ
- キューピー(キユーピー)バックグラウンドミュージック テーマ曲
- 夜のタンゴ
- アルフレッド・ハウゼ楽団の演奏で有名なドイツ映画主題歌
- 黒い瞳
- ロシア民謡だが、タンゴ風にアレンジされ演奏されることがある。
- 真珠採りのタンゴ
- 耳に残るは君の歌声 ビゼー作曲の歌劇「真珠採り」より
- ジェラシー
- デンマークの作曲家ヤコブ・ゲーゼによる世界的大ヒットタンゴ
- ブルータンゴ
- ルロイ・アンダーソン最大のヒット曲。1951年12月末からヒットチャートに38週ランクインし続け、5週もの間1位の座を維持した。
タンゴ風ソング
- 黒ネコのタンゴ Volevo Un Gatto Nero
- 『黒ネコのタンゴ』は、イタリアで毎年開催される子供のための音楽祭ゼッキーノ・ドーロ(ゼッキノ・ドロ)で入賞(1969年度)したイタリア歌曲。
- 赤鬼と青鬼のタンゴ
- 歌の内容は、山奥に住む角が一本の赤鬼どんと、角が二本の青鬼どんが、月夜に心が浮かれ、タンゴのリズムに乗せて踊りはじめるというもの。白ウサギの合いの手が可愛らしい。
- ダンゴ三兄弟
- 『だんご3兄弟』は、NHK教育テレビ『おかあさんといっしょ』のオリジナル曲として1999年1月に発表されたタンゴ風の童謡。
- ポニーキャニオンから1999年3月3日に発売されたCDは、初回出荷80万枚が即座に完売。発売当日の追加注文が20万枚、発売日3日目で出荷枚数250万枚を突破する大ヒットとなった。
タンゴとは?
タンゴは、アルゼンチン・ブエノスアイレスやウルグアイのダンスおよび音楽。
今から約130年前に、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの港町ラ・ボカ地区から始まったとされるタンゴ。
スペインやイタリアからの貧しい移民たちは、フラストレーションのはけ口として、娼婦を相手に酒場で踊り明かしたという。
アルゼンチン・タンゴとは?
ヨーロッパに渡って変化した「コンチネンタル・タンゴ(ヨーロッパ・タンゴ)」に対して、ブエノスアイレス発祥のオリジナルなタンゴは「アルゼンチン・タンゴ」と呼ばれる。
アルゼンチン・タンゴでは、楽器にバンドネオンが用いられる事が特徴のひとつ。演奏形態としては、標準的なスタイルの「オルケスタティピカ」、五重奏スタイルの「キンテート」などがある。
バンドネオンってどんな楽器?
バンドネオン(bandoneon)は、ドイツのハインリヒ・バンドにより1847年に考案された。アコーディオンと同じく蛇腹(じゃばら)楽器の一種。鍵盤はピアノのような形ではなくボタン型で、蛇腹を挟んで両側についている。
バンドネオン奏者としては、奏者としてアストル・ピアソラ、ネストル・マルコーニ、レオポルド・フェデリコ、小松亮太などが有名。
ちなみに、コンチネンタル・タンゴでは、バンドネオンの代わりにアコーディオンが用いられることが多く、楽器編成も通常のポピュラー音楽での管弦楽編成に近い。
独自のタンゴ音楽を生み出したアストル・ピアソラ
タンゴの近代化の歴史は、アストル・ピアソラの存在なしには語れない。
アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla/1921-1992)は、アルゼンチンの作曲家、バンドネオン演奏家。タンゴを元にクラシック、ジャズの要素を融合させた独自の演奏形態を産み出した。
元来タンゴは踊りのための伴奏音楽であり、強いリズム性とセンチメンタルなメロディをもつ展開の分かりやすい楽曲であった。
ピアソラは、そこにバロックやフーガといったクラシックの構造や、ニューヨークジャズのエッセンスを取り入れることで、強いビートと重厚な音楽構造の上にセンチメンタルなメロディを自由に展開させた。