シュニトケ『タンゴ』映画「ロマノフ王朝の最期」
フィギュアスケート浅田真央プログラム使用曲として注目を集めた
映画「ロマノフ王朝の最期」(Agony)は、怪僧ラスプーチンの暗躍とロマノフ王朝の崩壊を描く1981年公開のソ連映画。
サウンド・トラック(映画音楽)を担当したのは、旧ソ連のドイツ・ユダヤ系作曲家アルフレート・シュニトケ(アルフレッド・シニートケ)。
2010年には、フィギュアスケート女子シングルの浅田真央(あさだ まお)選手が、2010-2011シーズンにおけるショートプログラム(SP)で同映画のサントラから『タンゴ』を使用し注目を集めた。
ジャケット写真:浅田舞&真央 スケーティング・ミュージック2010-2011(DVD付)
【YouTube】 Tango - Agony Suite (Arr. F. Strobel)
シュニトケとは?
アルフレート・シュニトケ(アルフレッド・シニートケ/Alfred Garyevich Schnittke/1934-1998)は、旧ソ連のドイツ・ユダヤ系作曲家。
ウィーンで音楽教育を受け、1961年にモスクワ音楽院を卒業し、翌1962年から1972年まで講師を務めた。その後は主に映画音楽の作曲により生計を立てていた。
シェーンベルクら の新ウィーン楽派やストラヴィンスキーなどの影響を受け、特殊奏法の多用や極端なポリフォニーなど斬新な手法で個性を発揮した。
映画のあらすじ・ストーリー
映画「ロマノフ王朝の最期」(Agony)のあらすじ・ストーリーを簡単に。内容を一言でいえば「ラスプーチンの暗躍と最期」。
時の帝政ロマノフ王朝では、第一次世界大戦の敗退による国家経済の破綻で、各地で暴動が頻発していた。
そんな中、農民出身の修道僧ラスプーチンは各地で神の啓示を説いて歩き、人々に病気治療を施して信者を増やし「神の人」とあがめられ、皇帝ニコライ二世らから絶大な信頼を得ていた。
しかし次第にラスプーチンの横暴ぶりが非難を浴びることとなり、次々と彼の過去・黒歴史
が暴かれていくと、ラスプーチンは皇族や国民たちから憎しみを一身に背負うことになる。
やがてラスプーチンの暗殺計画が進められていく。酒に毒がもられたが効かず、おそれをなした周囲から銃が向けられた。数日後、彼の遺骸がネヴァ河で発見される。埋葬の日、ニコライ二世は、皇后と共にラスプーチンを複雑な気持ちで見送っていた。
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