トリック・オア・トリート 意味は? 起源・由来
お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ!ハロウィンの決まり文句
「トリック・オア・トリート(Trick or Treat?)」とは、ハロウィン(ハロウィーン)において、仮装・コスプレした子供達がパレードのように近所の家を回り、お菓子やキャンディをもらい歩く際に使う決まり文句。
「トリック」は「いたずら」、「トリート」は「お菓子(おやつ)」、全体で「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ」という意味になる。
トリック・オア・トリートの由来は?
この習慣は、彷徨う霊を供物で鎮める古代ケルトの風習が子供の遊びに転じたとされている。
しかし、実際にアメリカでこのハロウィン・パレードが始まったのは比較的最近のことのようで、記録上で確認できるのは1930年代に入ってから。
「トリック・オア・トリート」の風習は、キリスト教徒が中世後期に行っていた「souling(ソウリング)」という習慣が少なからず影響を与えていると考えられている。
諸聖人の日(All Saints Day)の翌日にあたる11月2日、その日はキリスト教・カトリック教会で全ての死者の魂のために祈りを捧げる「死者の日(All Souls' Day)」と呼ばれていた。
「魂のケーキ」を乞うキリスト教徒たち
死者の日には、キリスト教徒たちが、「魂のケーキ(soul cake)」と呼ばれる干しぶどう入りの四角いパンを乞いながら、村から村へと渡り歩いていったという。
この風習は、徘徊する幽霊に食べ物とワインを残す古代ケルトのサウィン祭の風習に代わるものとして、キリスト教会によって奨励され広まったようだ。
ちなみに、メキシコでは現代でも死者の日の風習が重要視されており、日本のお盆のように故人の魂が帰ってくるとして、家族や友人達が集う文化が継承されている。
このメキシコでの風習は、ディズニー映画『リメンバー・ミー Remember Me』で詳細に描写されている。
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