プランテーション・ソング 綿花とアメリカ民謡

19世紀アメリカの綿花プランテーションに関連する楽曲まとめ

19世紀アメリカの南部州では、綿花プランテーション(大規模農園)でアフリカ系アメリカ人労働者らによる綿花栽培・収穫が盛んにおこなわれており、それに関する楽曲も数多く作曲された。

その楽曲は「プランテーション・ソング(plantation songs)」と呼ばれ、19世紀アメリカの歴史を象徴する文化的側面の一つとなっている。19世紀アメリカ南北戦争とも関連性が深い。

このページでは、プランテーション・ソングとして分類される有名なアメリカの楽曲について、その歌詞の意味・和訳やYouTube動画を掲載しているページへのリンクをまとめてみた。

プランテーション・ソングと言えば、「19世紀アメリカ民謡の父」と称えられるスティーブン・フォスターの楽曲が特に有名。

他には、黒人霊歌・スピリチュアルとして分類される楽曲にも、プランテーション・ソングの一つとして紹介されるケースが少なくない。

フォスター歌曲

主人は冷たい土の中に
主人は愛されていた 彼はとても優しかったから
故郷の人々(スワニー河)
優しい母さんの元へ 僕はそこで生き そこで死にたいんだ
オールド・ブラック・ジョー
若く陽気な日々は過ぎ去り 友人らも逝ってしまった
懐かしきケンタッキーの我が家
歌のモチーフはフォスターの従兄弟の家?

関連曲

ディキシー(デキシー/ディクシー)
綿花プランテーションが広がる南部州で愛唱されたアメリカ南北戦争の関連曲
懐かしきヴァージニア
歌詞で「綿花が実り 小鳥がさえずる 心の故郷」と歌われている
Down in the River to Pray 歌詞の意味
プランテーションから労働者が逃亡するのを助けた地下鉄道との関連も
アメイジング・グレイス
作詞者であるジョン・ニュートンは、若い頃に貿易船の船長としてアフリカからアメリカのプランテーションへ労働者を輸送していた

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