ごんべさんの赤ちゃん リパブリック讃歌
ごんべさんの赤ちゃんがカゼ引いた そこであわててシップした♪
『ごんべさんの赤ちゃん』は、アメリカ民謡『リパブリック讃歌』を原曲とする日本の童謡・子供向けの歌。
タイトルは「ごんべえさんの赤ちゃん」、「権兵衛さんの赤ちゃん」などの表記も見られる。
ごんべさんの赤ちゃん 歌詞の一例
ごんべさんの赤ちゃんがカゼ引いた
ごんべさんの赤ちゃんがカゼ引いた
ごんべさんの赤ちゃんがカゼ引いた
そこであわててシップした
【試聴】ごんべさんの赤ちゃん
その他の有名な替え歌は?
ちなみに、アメリカ民謡『リパブリック讃歌』のメロディにつけられた日本の有名な替え歌としては、次のような曲が広く知られている。
ともだち讃歌(作詞:阪田寛夫)
ひとりとひとりが腕組めば たちまち誰でも仲良しさ
ヨドバシカメラの歌・CMソング
新宿西口 駅の前 カメラはヨドバシカメラ♪
おたまじゃくしはカエルの子
おたまじゃくしはカエルの子 ナマズの孫ではないわいな♪
おはぎがお嫁に行くときは
おはぎがお嫁に行くときは あんこときな粉でお化粧して♪
リトル・ピーター・ラビット
英米圏で歌われている子供向けの英語の歌・ナーサリーライム
曲のルーツは? 「ごんべさん」=「ジョン・ブラウン」?
原曲は『リパブリック讃歌』と紹介したが、正確には流行歌『ジョン・ブラウンの身体(亡骸)』が直系のルーツである可能性が高い。
ジョン・ブラウン(John Brown)とは、19世紀アメリカにおける南北戦争開戦前夜において活躍した、アメリカ歴史上の重要人物。
1859年春、ジョン・ブラウンはハーパース・フェリーを襲撃し、南軍将校ロバート・E・リー大佐に逮捕され、後に処刑されてしまう。その後、次のような流行歌がアメリカで広まったという。
John Brown's Body ジョン・ブラウンの亡骸
John Brown’s body lies a-mouldering in the ground;
John Brown’s body lies a-mouldering in the ground;
John Brown’s body lies a-mouldering in the ground;
His soul is marching on.
訳:ジョン・ブラウンの亡骸は墓の中。彼の魂は歩み続ける。
この流行歌から後に、アメリカ国内で次のような替え歌が生まれた。
John Brown's Baby ジョン・ブラウンの赤ちゃん
John Brown's baby has a cold upon its chest
John Brown's baby has a cold upon its chest
John Brown's baby has a cold upon its chest
And they rubbed it with camphorated oil.
訳:ジョン・ブラウンの赤ちゃんが風邪ひいた。しょうのう油(しっぷ薬)を塗った。
歌詞の最後の部分「camphorated oil」とは、日本語でいう「樟脳(しょうのう)油」。
一般的には「トクホンエース(しっぷ)」や「メンソレータム」などの貼り薬や塗り薬、またはカゼを引いたときに胸部に塗ると呼吸が楽になる「ヴェポラップ」にも含まれている。
「しょうのう油」→「しっぷ」へ
この『ジョン・ブラウンの赤ちゃん』が日本でも広まった際、日本とは関係のない「ジョン・ブラウン」の部分が「名無しの権兵衛」に置き換えられた。
一方、原曲の「しょうのう油」の部分は「しっぷ」と訳され、一応原曲とのつながりを残しているようだ。