ヴィヴァルディ「四季」より「冬」

第2楽章ラルゴは『白い道』原曲 暖炉の前でゆったりと過ごす冬の日々

ヴィヴァルディ「四季」より『冬』(L'Inverno/リンヴェルノ)は、ヴァイオリン協奏曲集『和声と創意の試み』(1725年)における第4番の楽曲。

第1楽章では、厳しい寒さで歯がカチカチと鳴る様子が描かれ、第2楽章では、暖炉のある暖かい部屋の中でゆったりと過ごす時間が描写されている。

第2楽章ラルゴ(Largo)のメロディは、NHK「みんなのうた」で放送された『白い道』原曲として知られる。日本語の歌詞が付けられ、母親と昔一緒に歩いた雪の道を懐かしむ内容となっている。

ヴィヴァルディ「四季」の各楽章には、14行から成るヨーロッパの定型詩「ソネット」が付されている。

このページでは、『冬』のソネット原文(イタリア語)とその意味・和訳(意訳)を掲載しておく。

 

【YouTube】ヴィヴァルディ「四季」より「冬」

第1楽章 アレグロ・ノン・モルト

雪が積もった森

Agghiacciato tremar trà nevi algenti
Al Severo Spirar d' orrido Vento,
Correr battendo i piedi ogni momento;
E pel Soverchio gel batter i denti;

寒さでふるえる雪の中
厳しく忌まわしい冬の風
しっかりと踏みしめながら走る
厳しい寒さで歯がカチカチと鳴る

第2楽章 ラルゴ

暖炉

Passar al foco i di quieti e contenti
Mentre la pioggia fuor bagna ben cento

暖炉の前で過ごす安らかな日々
外は大雨が降っている

第3楽章 アレグロ

Caminar Sopra il giaccio, e à passo lento
Per timor di cader girsene intenti;
Gir forte Sdruzziolar, cader à terra
Di nuove ir Sopra 'l giaccio e correr forte

氷の上をゆっくり慎重に歩く
つまずいて倒れないように
突然すべって倒れ込んだ
すぐに立ち上がり
氷が割れないかと先を急いだ

Sin ch' il giaccio si rompe, e si disserra;
Sentir uscir dalle ferrate porte
Sirocco, Borea, e tutti i Venti in guerra
Quest' é 'l verno, mà tal, che gioja apporte.

家の中を寒い北風が通り抜ける
扉はしっかりと閉まっているのに
これが冬だ それでもなお
冬ならではの楽しみがある

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