マリンバ・木琴で演奏される有名な曲

有名なクラシック音楽の名曲/楽器別

マリンバ、シロフォン(ザイロフォン)などの木琴系打楽器で演奏されるクラシック音楽の有名な曲・名曲まとめ。

マリンバとシロフォンの主な違いは、マリンバは偶数倍音で調律される柔らかい音、シロフォンは奇数倍音で調律される硬い音、といったそれぞれの特徴がある。

マリンバの倍音構成は管楽器や弦楽器に近いため、オーケストラ演奏時に音が全体になじみやすい。逆にハチャトゥリアン『剣の舞』のようなシロフォンでは音が硬く際立つ。

なお、チェロやクラリネットなど他の楽器別まとめについては、こちらの「楽器別の有名な曲・名曲まとめ」を適宜参照されたい。

また、作曲者別・テーマ別の有名なクラシック音楽については、こちらの「有名なクラシック音楽の名曲・代表曲」でまとめている。

曲目一覧

ハチャトゥリアン『剣の舞』
オーケストラ版でシロフォンが特徴的に用いられる緊迫・疾走系の楽曲。
カバレフスキー『道化師のギャロップ』
オーケストラによる演奏でシロフォンが用いられる。運動会のBGMとしても定番の疾走系。
モーツァルト『トルコ行進曲』
ピアノソナタ第11番第3楽章『トルコ行進曲』では、左手の伴奏がトルコ軍楽隊メフテルの打楽器の響きを模倣しているとされる。同じく打楽器のマリンバ・木琴との相性の良さにもつながっているのだろうか。
シューベルト『軍隊行進曲』
ピアノ連弾のために作曲された楽曲。管弦楽や吹奏楽、ピアノ独奏やアコーディオンなど様々な楽器で演奏される。マリンバやシロフォン向けの輸入楽譜もネットで販売されている。
リムスキー=コルサコフ『熊蜂の飛行』
マリンバ・木琴に限らず、ヴァイオリン、ピアノ、トランペットなど、演奏者の超絶技巧を見せ付ける格好の楽曲となっている。
サン=サーンス『動物の謝肉祭』より『化石』
サン=サーンス自身の作品『死の舞踏』から「骸骨の踊り」の旋律が引用され、シロフォンにより骨の硬い質感や滑稽な動きが表現される。
サン=サーンス『死の舞踏』
深夜にガイコツたちが繰り広げる詩の舞踏会。当時クラシック音楽では珍しいシロフォンが活用された。
ネッケ『クシコス・ポスト』
日本では運動会のBGMとしてよく使われる楽曲。ハンガリー系の疾走感あふれる曲調でマリンバ・木琴とも相性がよい。
フランツ・リスト『ラ・カンパネラ』
ハンガリーの作曲家フランツ・リストによるピアノ曲。ピアノ演奏では高度な技術が要求される楽曲だが、マリンバ・木琴でも同様に高いレベルの技巧が不可欠と思われる。
チャルダッシュ(チャールダーシュ)
ジプシー楽団が『チャールダーシュ』をレパートリーにしており、ハンガリー系の打弦楽器ツィンバロム(ツィンバロン)が演奏に用いられる。マリンバ・木琴との打楽器つながりもさることながら、緩急の激しい軽やかな曲調はマリンバ奏者の腕の見せ所となるだろう。

番外編

NHK「きょうの料理」オープニングテーマ曲
初回放送前日、冨田氏は録音スタジオにこもり、わずか3~4時間でマリンバを用いたシンプルかつキャッチーな番組テーマ曲を仕上げたという。

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