家路 Goin' Home 歌詞の意味・和訳
ドヴォルザークの弟子が歌詞をつけたアメリカの楽曲
『Goin' Home』(Going Home/家路/ゴーイングホーム)は、ドヴォルザークの交響曲第9番ホ短調「新世界より」第2楽章のメロディに基づき、1922年に作詞されたアメリカの楽曲。
日本では、文学者・作詞家の野上彰(のがみ あきら/1909-1967)が『家路(いえじ)』のタイトルで日本語の歌詞をつけている。
写真:ネバダ州「スパークス・マリーナ・パーク」の夕焼け(出典:bostonglobe)
『Goin' Home』の作詞者は、ドヴォルザークの弟子で、カリフォルニア出身の音楽家ウィリアム・フィッシャー(William Arms Fisher/1861–1948)。
同じメロディに日本語歌詞がつけられた作品としては、堀内敬三が作詞した『遠き山に日は落ちて』が有名。
詩人・宮沢賢治は、同じメロディに日本語歌詞をつけた歌曲『種山ヶ原』(たねやまがはら)を1924年(大正13年)に作詞している。
堀内敬三による『遠き山に日は落ちて』が発表されたのは戦後であり、ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」第2楽章のメロディに日本語歌詞をつけた歌曲は、宮沢賢治の作品が元祖といえる。
【YouTube】Going Home Antonin Dvorak BYU Choir
歌詞(一部)・日本語訳(意訳)
Goin' home, goin' home,
I'm a goin' home;
Quiet-like, some still day,
I'm jes' goin' home.
It's not far, jes' close by,
Through an open door;
Work all done, care laid by,
Gwine (or: Goin') to fear no more.
帰ろう 帰ろう 家路へと
静かなる日々 家路へと
遠からず 近きにあり
いつでも迎えてくれる
仕事も終わり 優しき心溢れ
もう恐れる心配などない
Mother's there 'spectin' me,
Father's waitin' too;
Lots o' folk gather'd there,
All the friends I knew,
All the friends I knew.
Home, I'm goin' home!
私を待ってる父母がいて
沢山の人々が集まる
心ゆるせる友人達
家路へ 家路へ
『家路』 作詞:野上彰
1.
響きわたる 鐘の音に
小屋に帰る 羊たち
夕日落ちた ふるさとの
道に立てば なつかしく
ひとつひとつ 思い出の
草よ花よ 過ぎし日よ
過ぎし日よ
2.
やがて夜の 訪れに
星のかげも 見えそめた
草の露に ぬれながら
つえをついて 辿るのは
年を老いて 待ちわびる
森の中の 母の家
母の家
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