おむすびころりん 童謡の歌詞 日本の昔話

おむすびを喜ぶネズミ達の歌「おむすび ころりん すっとんとん♪」

このページでは、日本の昔ばなし「おむすびころりん」関連の歌や童謡について取り上げる。「おむすびころりん」のストーリーや由来・歴史・ルーツについては、「地蔵浄土」、「団子浄土」、「ネズミ浄土」などのページでまとめている。

由来・歴史・ルーツに関するページへのリンクは次のとおり。

おむすびころりんの由来・歴史・ルーツ

地蔵浄土 じぞうじょうど
穴の先にはお地蔵さまが 地蔵菩薩は閻魔大王?
ネズミ浄土  ねずみじょうど
猫が鳴いたらどうしよう?! ネズミの餅つき たんたらとん♪
ネズミの餅つき歌 おむすびころりん
猫がいなけりゃネズミの天下 極楽浄土のまん中だ♪
団子浄土 柳田 国男「日本昔話集 上」
民俗学者・柳田 國男が昭和5年に採録した「おむすびころりん」のルーツ
小泉八雲「お団子ころりん」
日本に帰化したイギリス人小泉八雲が執筆した明治35年の民話

まんが日本昔ばなし版の歌

「おむすびころりん」に関連する歌といえば、お爺さんが山でおむすびを落としてしまうシーンで、穴に落ちてきたおむすびを喜ぶネズミたちが歌う次のような歌が有名だ。

「おむすび ころりん すっとんとん♪」

このフレーズは、テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」において1990年4月に放送された「おむすびころりん」でも印象的に用いられている。

「すっとんとん」はいつから存在?

この歌のポイントは、なんといっても「すっとんとん♪」のリズム感と語呂の良さだろう。おむすびがストンと穴に落ちる様子と、それを喜ぶネズミたちの浮かれた様子が目に浮かぶようだ。

「すっとんとん♪」のフレーズについては、テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」放送以前にも、絵本などで定番化していたものと思われる。

ちなみに、わらべうた『今年の牡丹はよい牡丹』では、「お耳をからげて スッポンポン♪」という似たようなフレーズの歌詞が登場しており、その原曲『れんげ摘もか(つもか)』でも同様の歌詞がある。これらが「すっとんとん♪」のルーツ・起源とも考えられるが、詳しい関係性は不明だ。

童謡『おむすびころりん』昭和16年 作詞:清水かつら

参考までに、童謡作家・清水かつらが昭和16年に作詞した童謡『おむすびころりん』の歌詞を掲載しておく。

歌詞

おむすび ころりん こんころりん
ころりん ころりん すっとんとん
ホホ ふしぎな穴も あるものじゃ
おむすび おとせば よいうたが
きこえて たのしい ひるやすみ
しばかり じいさん うかれてた
ホホ うかれてた

おむすび ころりん こんころりん
ころりん ころりん すっとんとん
ホホ うれしい唄も あるものじゃ
おちても へいきな あなぼこは
きれいな おざしき にぎやかに
ねずみが ぺこぺこ でむかえた
ホホ でむかえた

おむすび ころりん こんころりん
ころりん ころりん すっとんとん
ホホ たのしい家も あるものじゃ
どんちゃか 餅つき きねおどり
おむすび もろうた おかえしに
こづちの おみやげ さしだした
ホホ さしだした

おむすび ころりん こんころりん
ころりん ころりん すっとんとん
ホホ おおきな福も あるものじゃ
おむすび こさえた よい婆と
うちでの こづちで 若返り
めでたく 子だから ふりだした
ホホ ふりだした

ネズミの餅つき歌にも注目!

昔ばなし「おむすびころりん」に登場する歌は、「すっとんとん♪」以外にももう一つある。お爺さんがネズミの家に案内され、ネズミ達が餅つきをする際に歌う「ネズミの餅つき歌」がそれだ。

この「ネズミの餅つき歌」は、「おむすびころりん」のルーツともいえる「ネズミ浄土」から既に登場している古い歌で、日本各地の民話によってさまざまなバージョンが存在している。

詳細については、こちらのページ「ネズミの餅つき歌 おむすびころりん」の解説を適宜参照されたい。

関連ページ

お米のうた・ごはんのうた 民謡・童謡
お米・ごはん(米飯)に関連する日本の民謡・童謡まとめ
清水かつら 有名な童謡・代表曲
童謡『おむすびころりん』を作詞した童謡作家・清水かつらによる有名な童謡・代表曲まとめ
日本の昔ばなし 有名な民話 童謡・唱歌
桃太郎、浦島太郎、金太郎、一寸法師、花咲かじいさん(花咲爺)など、日本の昔ばなしに基づく童謡・唱歌・有名な唄まとめ
ねずみのうた ネズミに関する童謡・唱歌・音楽
『ずいずいずっころばし』、『一匹の野ねずみ』、『3匹の盲目ねずみ』など、ネズミに関する日本の民謡・童謡・世界の歌まとめ
今年の牡丹はよい牡丹
お耳をからげて スッポンポン♪ 誰かさんの後ろにヘビがいる♪