ヨハン・シュトラウス2世 有名な曲・代表曲
ウィーンのワルツ王と称えられるヨハン・シュトラウス2世の作品解説
生涯で500曲を超える曲を残し、ウィンナ・ワルツの黄金時代を確立した「ウィーンのワルツ王」ヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauß II/1825-1899)。
日本ではモーツァルトやベートーヴェンに比べればそれほど知名度は高くないが、今日でもよく耳にする有名な曲が数多く残されている。
この特集では、ウィーン音楽史の一時代を築いたヨハン・シュトラウスについて、いくつかの有名な曲・代表曲とその解説・YouTube動画をまとめている。
ワルツ
- 美しく青きドナウ
- ニューイヤーコンサートの定番アンコール曲。「オーストリア第二の国歌」、「シュトラウスの最高傑作」と讃えられた名曲。
- 春の声
- 当時ヨハン・シュトラウス2世は3度目の結婚後で、新妻を迎えた喜びや幸福感が曲想に反映されているとの逸話もあるようだ。
- 芸術家の生涯
- 成田為三作曲『浜辺の歌』とそっくり?
- 皇帝円舞曲
- 当時のオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が、ドイツ帝国皇帝ヴィルヘルム2世を表敬訪問した折に作曲された。
- ウィーンの森の物語
- オーストリアの民族楽器ツィターが用いられたウィンナワルツの名曲
- ウィーン気質
- オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の娘ギーゼラ・フォン・エスターライヒとバイエルン公レオポルト・フォン・バイエルンとの結婚を祝して作曲された。
ポルカ
- トリッチ・トラッチ・ポルカ
- ポルカとは、1830年頃から伝わるチェコの民俗舞曲。速い2拍子のリズムが特徴。
- 狩りのポルカ
- 「狩りのポルカ」、「狩にて」、「ハンティング・ポルカ」などとも呼ばれ、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでもしばしば演奏される。
- ピチカート・ポルカ
- 弦を指ではじいて音を出す演奏技法「ピチカート(ピツィカート/ピッツィカート」奏法が全面的に用いられたユニークな楽曲。
- シャンパン・ポルカ
- 曲中ではシャンパンを開ける音が模擬的に鳴らされる。
- アンネン・ポルカ
- オーストリア皇帝フェルディナント1世の皇后マリア・アンナに捧げられた。
- 雷鳴と稲妻(雷鳴と電光)
- 雷の轟く様子が、ドラムロールのクレッシェンド・デクレッシェンドで表現される
シュトラウス関連の有名な曲
- オペレッタ『こうもり』より『こうもり序曲』
- 「オペレッタの王様」と称賛される大晦日恒例のウィンナ・オペレッタ
- ラデツキー行進曲(ヨハン・シュトラウス1世)
- ウィーン・ニューイヤーコンサートにおいて、アンコールの大トリを飾る定番曲。
- オーストリアの村つばめ
- ワルツ王ヨハン・シュトラウス2世の弟ヨーゼフ作曲
曲にまつわるエピソード・こぼれ話
- 取り壊しポルカで何が壊された?
- オスマントルコによるウィーン包囲
- 「こうもり」はハプスブルグ家だった?
- オペレッタの王様『こうもり』はハプスブルグ家の象徴だった?
- シュトラウスは新しい物好き?
- 新しい技術が新曲のテーマ?蒸気機関車に電信技術・機械化の波
ヨハン・シュトラウスの生い立ち・ウィーンの歴史
- シュトラウス父子の生い立ち
- 父ヨハンの両親は、ウィーンのレオポルトシュタットで居酒屋を経営していた。生活は厳しく、居酒屋もやがて経営不振に陥った。
- 歴史年表で見るシュトラウスの人生
- 有名な作品は40代以降に集中して作曲されていることが分かる
- リヒャルト・シュトラウスって親戚?
- 激動のドイツを駆け抜けた後期ロマン派の作曲家
ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート
- ニューイヤーコンサートとは?
- 毎年1月1日の元日にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がウィーン楽友協会の黄金ホールで開催する新年コンサート
- ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とは?
- 彼らが得意とするレパートリーは、ベートーヴェン、モーツァルト、ブラームスなど、いずれもウィーンとゆかりの深い作曲家が多い。
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