田植え歌 有名な民謡・伝統芸能
田の神を祭って無病息災と豊穣を願う田植え伝統芸能
広島県には、日本の田植え・田楽系の伝統芸能が現代までいくつか伝えられており、毎年田植えの時期には、太鼓や笛に合わせて「田植え歌」を歌いながら早乙女らが田植えを行う神事が執り行われる。
このページでは、「壬生の花田植」、「安芸のはやし田」、「塩原の大山供養田植」の3つの田植え系伝統芸能を簡単にまとめてご紹介したい。
写真:壬生の花田植(広島県山県郡北広島町/出典:Wikipedia)
壬生の花田植
壬生の花田植(みぶのはなだうえ/たうえ)は、広島県山県郡北広島町壬生で毎年6月の第1日曜日に行われる豊作祈願の伝統行事。
田の神サンバイを祭って無病息災と豊穣を願う。文化庁により重要無形民俗文化財に指定されている。
【YouTube】広島県 壬生の花田植え
歌詞の一例
サンバイを迎え来る この田にやこその
今朝の霧にやまかれて この田にやこその
唄の初めにまずサンバイを参らしょう ヤーハーレ ヤレ
まずサンバイを参らしょう
サンバイは どちらからまします
宮の方から 宮の方からヤーレ 葦毛の駒に手綱よりかけ
安芸のはやし田
「安芸のはやし田」(原田はやし田)は、広島県山県郡北広島町、安芸高田市(旧・高宮町大字原田)に伝わる田植えの伝統芸能。
文政二年(1819年)に記録された歴史資料とほぼ同様の形式で行われており、「法然上人絵伝」や「大山寺縁起絵巻」などの資料にも描かれている。
【YouTube】原田はやし田 広島県に伝わる民俗芸能
塩原の大山供養田植
塩原の大山供養田植(だいせんくようたうえ)は、広島県庄原市(旧・東城町大字塩原)に伝わる田楽系伝統芸能。塩原地区の石神社前の水田で、4年毎の5月31日に行われる。他のはやし田とは異なり、太鼓を主とした囃子方は田の中には入らない。
【YouTube】塩原の大山供養田植
田植え・稲作に関する民謡
- 田植え 文部省唱歌
- そろた 出そろた さなえが そろた
- 案山子 かかし
- 山田の中の 一本足の案山子 天氣のよいのに 蓑笠着けて
- 相馬盆唄 そうまぼんうた
- 米の豊作を田の神に感謝する豊年踊り
- フィリピンの田植え歌
- フィリピンは米の自給率が低い?その理由とは?
- お米のうた・ごはんのうた
- 『南部俵積み唄』、『案山子』、『ごはんだ ごはんだ』
田植え時期の年中行事
- 5月の年中行事・季節のイベント
- 子供の日、こいのぼり、ゴールデンウィーク、母の日、田植え
- 6月の年中行事・季節のイベント
- 衣替え、梅雨、父の日、田植え、夏至
- 皐月 さつき 5月 意味・語源・由来
- 「さつき」の「さ」は、早苗や早乙女など稲作に関連する語源か。となりトトロと田植えの関係とは?