サッちゃん

日本の童謡/サッちゃんは実在した? 怖い都市伝説も…

『サッちゃん(さっちゃん)』は、阪田寛夫(さかた ひろお/1925-2005)作詞、大中恩(おおなか めぐみ/1924-)作曲による日本の童謡

阪田寛夫と大中恩はいとこの関係にあり、『おなかのへるうた』も同コンビによる童謡。阪田は『友だち賛歌(リパブリック讃歌)』の作詞者。

歌詞の中で描かれる少女サッちゃんは、作詞者の阪田寛夫と同じ幼稚園の1年上のクラスに在籍していた実在の少女がモデルだそうだ。

二番の歌詞では、バナナが大好きなんだけど半分しか食べられないサッちゃんの様子が描かれているが、これは実在の少女についてではなく、小さい頃体が弱かった阪田自身の体験を元に作られているという。

三番の歌詞では、やがて引越しで「とおくへいっちゃう」サッちゃんだが、モデルの少女が実際に引越しをしていたのかについては事実は不明なようだ。この部分の歌詞に「あの世」を結びつけて解釈する都市伝説も多く、この歌の独特の不気味さを醸し出している。

とおりゃんせ、かごめかごめ、そしてサッちゃん・・・飛び交う都市伝説

とおりゃんせ』や『かごめかごめ』と並び、『サッちゃん』は日本の童謡ミステリーの代名詞的存在だ。

タイトルからしても、単に『さっちゃん』ではなくカタカナ混じりの『サッちゃん』の表記で、これだけでもなんとなく不s気味だ。日本語入力や変換もやりにくい。

歌詞を見ても、「遠くに行っちゃう」、「半分しか食べられない」、「ちっちゃいから」、「かわいそう」、「さびしいな」など和製ホラーの要素たっぷりだ。

『サッちゃん』には、本当に様々な都市伝説が存在している。バナナを食べている途中で電車の事故に巻き込まれたとか、体が半分になったサッちゃんが彷徨っているとか、隠された4番の歌詞があるとか、4番の歌詞を歌うと夜中にサッちゃんがやって来て…等々。どれも「トイレの花子さん」や「呪いのビデオ」を彷彿とさせる不気味なものばかりだ。

ちなみに、NHK教育テレビのアニメ『電脳コイル』で子供達に恐れられているサーチマトン(通称:サッチー)は、童謡『サッちゃん』の都市伝説が醸し出す「ホラー」の要素を間接的に表現上利用しているものと思われる。管理外ドメインという理由で神社に入れないという設定も、まるでサッチーを妖怪扱いしているようで面白い。

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