幸せなら手をたたこう

東京オリンピックの年に坂本九が歌った名曲

『幸せなら手をたたこう』は、1964年に坂本九の歌でヒットした日本の歌謡曲。原曲は、アメリカの童謡『If You're Happy and You Know it, Clap Your Hands』。

坂本 九(さかもと きゅう/1941-1985)は、『上を向いて歩こう』、『明日があるさ』、『見上げてごらん夜の星を』、『レット・キス(ジェンカ)』等の数々のヒット曲で知られる日本の人気歌手。

『幸せなら手をたたこう』がリリースされた1964年は、東京オリンピックが開催されていた年。この東京オリンピックを契機に、同曲は世界中に知られることとなった。

日本語歌詞の作詞は、早稲田大学教授 (人間科学部・バイオエシックス担当) 木村利人(きむら・りひと)。16歳の時に富士見町教会で洗礼を受けたクリスチャン。

ルーツはスペイン民謡?それともソ連映画?

『幸せなら手をたたこう』のルーツについては、木村氏が唱えるスペイン民謡説と、ソ連映画のサントラ説の二つが存在する。

スペイン民謡説についてはこのページで後述する。ソ連映画のサントラ説については、こちらのページ「ソ連映画「ヴォルガ・ヴォルガ」と『幸せなら手をたたこう』曲のルーツ」で詳しく解説しているので、ご興味のある方は是非お立ち寄りいただきたい。

ベスト9! - 坂本 九 試聴・ダウンロード

【試聴】If You're Happy and You Know it!!

【試聴】If You're Happy and You Know it, Clap Your Hands

英語版の歌詞(一部)・日本語訳(意訳)

If you're happy and you know it
Clap your hands (clap clap)
If you're happy and you know it
Clap your hands (clap clap)

幸せなら手をたたこう
幸せなら手をたたこう

If you're happy and you know it
Then you really ought to show it
If you're happy and you know it
Clap your hands. (clap clap)

幸せなら示してくれなきゃ
幸せなら手をたたこう

フィリピンで耳にしたスペイン民謡?

作詞者の木村氏は、早稲田大学在学中にキリスト教学生ボランティア運動に没頭していた。ある時、日本のYMCAを代表して、フィリピン農村でのワークキャンプに参加する機会があった。

フィリピンは、16世紀にマゼラン率いるスペイン船団が上陸してから、1898年の米西戦争でアメリカに奪われるまでの間、スペインの植民地支配が続いていた。

木村氏が宿泊していた合宿所の小学校の校庭では、村の子どもたちが古いスペイン民謡を歌っており、それを木村氏も耳にしていた。

ワークキャンプを終え、日本への帰途へ着くフランス貨物船の中で、木村氏はそのスペイン民謡のメロディーに詩をつけた。こうして、今日知られる『幸せなら手をたたこう』が生まれた。

歌詞を選ぶにあたっては、クリスチャンである木村氏らしく、旧約聖書の詩編47・1「すべての民よ、手を打ち鳴らせ」に着想を得た部分もあるようだ。

スペイン民謡説と映画サントラ説は矛盾しない?

このスペイン民謡説と、上述の映画サントラ説は一見矛盾するようにも見えるが、両説が併存できるような(ある程度)筋の通った解釈ができる。

詳しくは、こちらのページ「ソ連映画「ヴォルガ・ヴォルガ」と『幸せなら手をたたこう』曲のルーツ」の解説をご参照いただきたい。

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