大正時代の童謡・唱歌・流行歌
大正ロマンあふれる時代の名曲・流行歌まとめ
大正時代に作曲された有名な童謡・唱歌、大正時代に浅草オペラなどで流行したオペラの名曲、大正時代に歌われた流行歌など、大正ロマンを感じる名曲まとめ。
挿絵:浅草六区を描いた絵はがき(出典:ブログ「東京ワンダーランド」)
昭和から平成・令和へと、時代を超えて歌い継がれる有名な大正時代の歌をピックアップした。
芸術座の流行歌
- カチューシャの唄
- 大正3年(1914年)に発表された日本の歌謡曲。歌詞の「カチューシャかわいや わかれのつらさ」は爆発的な流行語となった。
- ゴンドラの唄 いのち短し 恋せよ少女
- 大正4年(1915年)に行われた劇団公演の劇中歌
- さすらいの唄
- 行こか戻ろか オーロラの下を ロシアは北国 はて知らず
- 城ヶ島の雨 北原白秋
- 北原白秋が生涯愛した三浦半島・城ヶ島の情景
曲目一覧
- 宵待草 よいまちぐさ
- 大正6年(1917年)に初演された歌曲。千葉県銚子市での儚いひと夏の恋を歌った竹久 夢二の原詩に曲をつけたもの。
- 浜辺の歌
- 大正5年(1916年)に発表された日本の歌曲。あした浜辺を彷徨えば 昔のことぞ忍ばるる。
- コロッケの唄
- コロッケ普及に貢献した大正時代のコミックソング
- 花嫁人形
- 大正12年(1923年)に発表された日本の抒情歌。
- 朧月夜 おぼろづきよ
- 大正3年(1914年)発行の「尋常小学唱歌」に初めて掲載された唱歌。
- 美しき天然
- 明治後期に発表され、大正・昭和初期に「チンドン屋」の定番曲となった。
- 東京節(パイノパイノパイ)
- 大正時代に流行したコミックソング。原曲はアメリカ歌曲『ジョージア行進曲 Marching Through Georgia』。
- じんじろげ 歌詞の意味・由来
- 歌詞の一部は大正時代の流行歌・俗謡が使われている
- 鉄道唱歌
- 書籍は明治後期に出版され、大正初期までに総計2000万部を売り上げたという。
- 月の沙漠(砂漠)
- 歌詞は大正12年発行の雑誌で発表された。
- 浜千鳥
- 大正9年(1920年)の雑誌「少女号」に掲載された童謡。
- 冬景色
- 大正2年(1913年)刊行の「尋常小学唱歌」で発表された文部省唱歌
浅草オペラ関連
- 恋はやさし野辺の花よ
- 大正時代にブームとなった浅草オペラの歌謡曲。原曲はオペレッタ「ボッカチオ」の劇中歌。
- ホフマンの舟歌
- オッフェンバック作曲のオペラ「ホフマン物語」第4幕の劇中歌
- 女心の歌
- ヴェルディ作曲のオペラ「リゴレット Rigoletto」第3幕のカンツォーネ
- 天国と地獄(地獄のギャロップ)
- 大正3年(1914年)に帝国劇場で初演されたオッフェンバック作曲のオペラ「地獄のオルフェ」劇中曲。フレンチカンカンの曲として有名な他、日本ではカステラの文明堂CMソングとして知られている。
北原白秋作品
- この道
- 原詩は大正15年(1926年)発行の雑誌「赤い鳥」に掲載された。
- ペチカ
- 大正13年(1924年)刊行の唱歌集に掲載された。雪の降る夜は楽しいペチカ ペチカ燃えろよ お話しましょ。
- からたちの花
- 大正14年(1925年)発表。からたちのそばで泣いたよ みんなみんなやさしかつたよ。
大正時代の主な出来事
大正時代(1912年7月30日から1926年12月25日まで)の主な出来事
大正3年(1914年)
第一次世界大戦勃発
大正6年(1917年)
ロシア革命によりソヴィエト連邦が成立
大正7年(1918年)
鈴木三重吉が童話と童謡の児童雑誌「赤い鳥」創刊
松下幸之助が大阪市に松下電気器具製作所(現:パナソニック)を設立
大正8年(1919年)
宝塚少女歌劇団が発足
7月7日の七夕にカルピスが販売開始。パッケージの水玉は天の川をイメージ。
大正12年(1923年)
関東大震災発生(9月1日)
ウォルト・ディズニー・カンパニー創立
大正13年(1924年)
宝塚大劇場が完成
大正14年(1925年)
日本初のラジオ放送始まる
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