江差追分 えさしおいわけ
かもめのなく音に ふと目を覚まし あれが蝦夷地の 山かいな
『江差追分(えさしおいわけ)』は、北海道・渡島半島の日本海沿岸に位置する江差町が発祥とされる北海道民謡。
信濃の追分節が起源・ルーツとされる(参照:『小諸馬子唄 こもろまごうた』)
ウィキペディアによれば、茨城県民謡『磯節(いそぶし)』や福岡県民謡『正調博多節』などと並ぶ「日本三大民謡」の一つとして紹介されることもあるようだ。
写真:江差町鴎島より江差町中心部を望む(出典:Wikipedia)
代表的な歌詞
歌詞は前唄・本唄・後唄の三部構成。代表的な歌詞は次のとおり。合いの手・掛け声は割愛する。
前唄
国を離れて 蝦夷地が島に 幾夜寝覚めの 波枕
朝な夕なに 聞こゆるものは 友呼ぶ鴎と 波の音
本唄
かもめの鳴く音に ふと目を覚まし あれが蝦夷地の山かいな
後唄
月をかすめて 千鳥が鳴けば 波もむせぶか 蝦夷の海
【YouTube】江差追分
歌詞の一例 その2
前唄
荒い波風 もとより覚悟 乗り出す船は 浮世丸
西か東か 身は白波の 漂う海原 涯もない
本唄
泣いたとて どうせ行く人 やらねばならぬ せめて波風 おだやかに
後唄
泣くに泣かれず 飛んでも行けず 心墨絵の 浜千鳥
歌詞の一例 その3
前唄
蝦夷や松前 やらずの雨は 荒れて別れの 風が吹く
泣くも笑うも 今宵が限り 明日は出船か 波の上
本唄
山背風 別れの風だよ あきらめしゃんせ いつまた逢うやら 逢わぬやら
後唄
心細さに ホロリと涙 名残惜しやと 千鳥鳴く
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