堀内敬三 有名な歌・代表曲
有名な作品の歌詞と解説 YouTube動画の視聴
堀内 敬三(ほりうち けいぞう/1897 - 1983)は、『私の青空』の訳詞や『遠き山に日は落ちて』の作詞で知られる日本の作詞家・作曲家。
1897年、(株)浅田飴(あさだあめ)創業者である堀内伊三郎の三男として生まれる。
楽譜などの出版を手掛ける音楽出版社「音楽之友社」は、堀内敬三が1941年(昭和16年)に設立した日本音楽雑誌(株)が前身となっている。
写真:堀内敬三(出典:Wikipedia)
堀内敬三は音楽だけでなく、マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院で機械工学の修士号を取得したほどの工学系と英語の知識があったが、1926年(大正15年)の慶應義塾大学応援歌『若き血』のヒットにより、親の同意を得て音楽の道へ専念することになった。
戦後には、1949年(昭和24年)放送開始のNHKラジオ「音楽の泉」で解説者を10年間務めるなど、幅広い知識と経験をもとに多才な活躍で親しまれた。
堀内敬三が訳詞・作詞した楽曲
- 私の青空
- 大ヒットしたアメリカのポピュラーソングを堀内敬三が訳詞。「せまいながらも 楽しい我が家」の一節は特に有名。
- アラビアの唄
- 2017年のNHK朝ドラマ「わろてんか」では、広瀬アリス演じる芸人リリコが『アラビアの唄』を歌い注目を集めた。
- 若き血 慶應義塾応援歌
- 甲子園の高校野球テレビ中継でも耳にする慶應義塾大学応援歌
- 蒲田行進曲
- 堀内敬三は1935年(昭和10年)から数年間、松竹蒲田撮影所の音楽部長を務めている。
- 遠き山に日は落ちて(家路)
- ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」第2楽章のメロディに堀内敬三が作詞
- 冬の星座
- 1947年(昭和22年)に中学の音楽教科書に掲載された
- 春の日の花と輝く
- アイルランドの国民的詩人トマス・ムーアによる美しい愛の歌曲
- マギー若き日の歌を
- 年は過ぎ 思い出はあせても そっと歌おう 過ぎ去りし日々の歌を
- 眠りの精(ブラームス)
- ブラームスと親しい関係にあったシューマンの死後に、ブラームスがその子供達のために贈った歌曲集の一曲
- ジングルベル
- 堀内敬三を含めて多数の訳詞が存在する。堀内版は今日ではあまり歌われないかもしれない。
- モーツァルトの子守歌(フリースの子守歌)
- 堀内敬三の訳詩により「眠れよい子よ 庭や牧場に」の歌詞がつけられている。
関連ページ
- 作詞者・作曲者別 日本の民謡・童謡・唱歌
- 岡野貞一、中山晋平、野口雨情、北原白秋など、日本を代表する作詞家・作曲家別の民謡・童謡・唱歌まとめ