江戸の子守唄
ねんねんころりよ おころりよ

日本の子守歌/ぼうやはよい子だ ねんねしな

「ねんねんころりよ おころりよ」が歌い出しの『江戸の子守唄(子守歌)』は、江戸時代から伝わる日本の伝統的な子守唄

おじいちゃんもおばあちゃんも聴いてねむった子守歌(ジャケット画像)

『江戸の子守唄』の原曲(歌詞)は、第11代将軍・徳川家斉の文化文政時代には記録が確認されており、参勤交代などを通じて江戸から各地に伝えられたと考えられている。

現代における一般的な歌詞の例

ねんねんころりよ おころりよ
ぼうやはよい子だ ねんねしな

ぼうやのお守りは どこへ行った
あの山こえて 里へ行った

里のみやげに 何もろうた
でんでん太鼓に 笙の笛(しょうのふえ)

【試聴】江戸の子守唄 オカリナ演奏

歌詞の意味・解釈 歌い手は誰か?

上述した『江戸の子守唄』の歌詞の内容はどのように解釈できるだろうか?歌い手の人物像は?具体的な歌詞の意味は?若干考察してみたい。

いくつか解釈が可能と思われるが、私見では、江戸時代中期以降の裕福な商家・農家に生まれた子供の母親の視点からストーリーが描かれていると考えられる。

当時は、貧しい農家の子供たちが裕福な商家・農家へ住み込みで奉公へ出され、男子は丁稚・小僧として、女子は子守り・走り使いとして働かされることが多かった。

奉公人が実家へ帰れる「藪入り」

住み込みで働く奉公人たちは年に2回、盆と正月に実家へ帰ることを許されていた。この日は「藪入り(やぶいり)」と呼ばれ、主人は奉公人たちにお仕着せの着物や履物と小遣いを与え、手土産を持たせて実家へと送り出した。

奉公人がお里(実家)へ帰った藪入りの間は、実の母親が自ら赤子の子守をすることになるが、『江戸の子守唄』の上述の歌詞は、この母親の立場から歌われたものと考えられる。

里帰りのお土産が笙の笛?

歌詞の最後では、奉公人が里帰りのお土産として「でんでん太鼓に 笙の笛(しょうのふえ)」を持ち帰ったと描写されている。

でんでん太鼓は子供をあやすオモチャだが、笙の笛(しょうのふえ)とは、神前結婚式などで耳にするあの雅楽の管楽器のことだろうか?それはいくらなんでも庶民のお土産としては違和感がある。

果たして、奉公人がお土産とした「笙の笛(しょうのふえ)」とはいったいどんな笛だったのだろうか?他にもお土産はなかったのだろうか?

この点については、こちらのページ「でんでん太鼓に笙の笛 『江戸の子守唄』お土産の謎に迫る」を適宜参照されたい。

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