赤とんぼ 童謡 歌詞の意味

夕焼小焼の赤とんぼ 負われて見たのはいつの日か

「夕焼け小焼けの赤とんぼ」の歌い出しで知られる『赤とんぼ』は、作詞:三木露風、作曲:山田耕筰による日本の童謡・唱歌

美しい歌詞は、1921年出版の「眞珠島」に掲載されたもの。三木は小・中学生時代から詞や俳句・短歌を新聞や雑誌に寄稿しており、17歳で処女詩集を、20歳で代表作の「廃園」を出版するなど、詩人としての才能を早くから開花させていた。

歌詞の意味については後述する。

【YouTube】赤とんぼ  由紀さおり 安田祥子 歌詞付き 童謡

歌詞:『赤とんぼ』

夕焼小焼の 赤とんぼ
負われて見たのは いつの日か

山の畑の 桑の実を
小籠(こかご)に摘んだは まぼろしか

十五で姐や(ねえや)は 嫁に行き
お里のたよりも 絶えはてた

夕焼小焼の 赤とんぼ
とまっているよ 竿の先

歌詞の意味

『赤とんぼ』の歌詞は、作詞者・三木露風の故郷である兵庫県揖保郡龍野町(現:たつの市)で過ごした幼少期の情景に基づいている。

三木露風が5歳の時に両親が離婚。母親とは生き別れとなり、祖父の元で子守り奉公の女中(姐や)に面倒を見てもらっていた。

女中の姐や(お姉さん)に背負われて「夕焼小焼の 赤とんぼ」を見た幼い頃。その姐やもやがてお嫁に行き、姐やからの手紙(便り)も送られてこなくなってしまった。

歌詞の大意はこんなところだが、「お里のたより」については、誰から誰への手紙なのかについては解釈の余地がある。

姐やの故郷から姐やへの手紙なのか、お嫁にいった姐やから三木露風への手紙なのか、母親から三木露風への手紙なのか、様々に考えられる。

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