愛国行進曲 歌詞の意味

起て一系の大君を 光と永久に戴きて 皇国つねに栄あれ

『愛国行進曲』は、1937年(昭和12年)に作曲された戦時国民歌謡。歌詞は公募作品を元に審査員の北原白秋島崎藤村らが補作した。

作曲は、『軍艦行進曲(軍艦マーチ)』を手掛けた元海軍軍楽隊長の瀬戸口藤吉(せとぐち とうきち/1868-1941)。

富士山と日の出 夜明け

インドネシアやフィリピン、パラオなど東南アジア諸国にも広まっており、インドネシアの独立記念行事で歌われるほか、フィリピンのマルコス元大統領のイメルダ夫人は訪日時に香淳皇后と『愛国行進曲』を一緒に歌っている。

【試聴】愛国行進曲

【試聴】山口采希『愛国行進曲』

歌詞

1.
見よ東海の 空あけて
旭日(きょくじつ)高く 輝けば
天地の正気(せいき) 溌剌(はつらつ)と
希望は躍る 大八洲(おおやしま)

おお晴朗の 朝雲に
聳(そび)ゆる富士の 姿こそ
金甌無欠(きんおうむけつ) 揺るぎなき
わが日本の 誇りなれ

2.
起(た)て一系の 大君(おおきみ)を
光と永久(とわ)に 戴きて
臣民我等 皆共に
御稜威(みいつ)に副(そ)はむ 大使命
往け八紘(はっこう)を 宇(いえ)となし
四海(しかい)の人を 導きて
正しき平和 うち建てむ
理想は花と 咲き薫(かお)る

3.
いま幾度(いくたび)か 我が上に
試練の嵐 哮(たけ)るとも
断固と守れ その正義
進まん道は 一つのみ
ああ悠遠(ゆうえん)の 神代(かみよ)より
轟(とどろ)く歩調 うけつぎて
大行進の 往く彼方
皇国つねに 栄(さかえ)あれ

歌詞の意味

「東海」とは、日本の異称。東海の君子の国。

「旭日(きょくじつ)」とは、朝日のこと。

「正気(せいき)」とは、正しい気性、意気のこと。 天地の間に広がり、森羅万象・万物の根源となる気のこと。

中国南宋の忠臣・文天祥(ぶん てんしょう/1236-1283)が詠んだ『正気の歌』(せいきのうた)に基づく。藤田東湖や吉田松陰らも影響を受けた。

「大八洲(おおやしま)」とは、日本の古称。国生み神話に由来する国名。

「金甌無欠(きんおうむけつ)」の「金甌(きんおう)」とは、黄金の瓶(かめ)のこと。「無欠(むけつ)」とは、欠け損じたところが無いこと。物事が完全で欠点がないたとえであり、特に安泰で堅固な国家や天子の位を意味する。

「一系の大君(おおきみ)」とは、万世一系の天皇のこと。

「八紘(はっこう)を宇(いえ)となし」とは、「八紘一宇」(はっこういちう)、すなわち「天下を一つの家のようにすること」を意味する。

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