バージニア・リール Virginia Reel

フォークダンス(アメリカ)/イギリス系のカントリーダンス

『バージニア・リール Virginia Reel』は、男女が2列に向かい合うロング・ウェーズ・フォーメーションで踊るアメリカのフォークダンス

由来はイングランドやスコットランドの古いカントリーダンス(ソーシャルダンス)『Sir Roger de Coverley サー・ロジャー・ド・カヴァリ』とされ、同曲は特にスコットランドで『The Haymakers』とも呼ばれている。アイルランドにも同種のダンス『The Haymakers Jig』が存在する。

メロディは様々な曲が用いられるようで、YouTubeで動画をいくつか確認してみたが、フォスター作曲『おおスザンナ』や、日本では「オクラホマ・ミキサー(ミクサー)」の曲として定着している『藁の中の七面鳥 Turkey in the straw』が使われている動画なども見られた。

なお、「リール Reel」とは、数字の8の字のように複雑なS字の軌道を絡ませるように踊るスコットランドのフォークダンス(カントリーダンス)の一形式で、無数のバリエーションが存在する。

「リール」という曲名からして、『バージニア・リール Virginia Reel』の踊り方のルーツはスコットランドやアイルランドからの影響が大きいと思われる。

ディケンズ「クリスマス・キャロル」にも登場

19世紀イギリスの小説家チャールズ・ディケンズ(Charles John Huffam Dickens/1812-1870)の代表作「クリスマス・キャロル A Christmas Carol」では、『バージニア・リール Virginia Reel』の原曲とされる『Sir Roger de Coverley』が作品中で登場する。

主人公スクルージの元に現れる3人のクリスマスの精霊のうち、一番最初に精霊が現れるシーンで楽譜をもったフィドル奏者が登場し、『Sir Roger de Coverley』をかき鳴らし始めると、フェジウィッグ夫妻や宴の参加者達は次々とダンスを踊り始める、といった場面だ。

バック・トゥ・ザ・フューチャー3でドクがクララと?

1990年のアメリカ映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3 Back to the Future Part III」では、クリストファー・ロイドが演じるエメット・ブラウン博士(通称ドク)と、メアリー・スティーンバージェンが演じるクララ・クレイトンが、フォークダンス『バージニア・リール Virginia Reel』を踊るシーンが垣間見られる。

1885年へタイムトラベルしたドクとマーティ(マイケル・J・フォックス)は、時計台の落成式に偶然立会った。その後開かれたフェスティバルの会場で、ドクは思いを寄せる女性クララ・クレイトンと再会しダンスを踊る。

ドクとクララがフォークダンス『バージニア・リール Virginia Reel』を踊る場面は、ビフの祖先である悪党ビュフォード・タネンがフェスティバル会場へ乗り込んでくる直後のシーン。

藁の中の七面鳥 Turkey in the straw』(日本ではオクラホマ・ミキサーの曲)のメロディに乗せて、二人が手を取りあい『バージニア・リール Virginia Reel』を楽しげに踊るカットがわずかながら映し出される。

【試聴】Virginia Reel

【試聴】VYK Wanhat 2012 ~ Virginia Reel