大序曲1812年 チャイコフスキー

ナポレオンのロシア遠征を描いた歴史的序曲 フランス国歌も登場

『大序曲1812年』は、チャイコフスキー作曲による演奏会向けの序曲。『序曲1812年』、または『荘厳序曲1812年』と題されることも。

初演は1882年8月。当時の評判は芳しくなかったが、1年後にサンクトペテルブルクで自身の指揮で演奏された際には大評判となった。

挿絵;ロシア帝国に侵攻するナポレオン軍(1812年)

なぜフランス国歌のメロディーが?

1812年、チャイコフスキーの祖国ロシア帝国に、ナポレオン率いるフランス帝国とその同盟軍が侵略してきた。

当初、フランス軍がモスクワを制圧するなど優勢であったが、すぐにロシア軍が全国の軍隊をモスクワに集め反撃しフランス軍は敗北した。

『大序曲1812年』では、このナポレオンのロシア遠征の様子が描写されており、その象徴としてフランス国歌ラ・マルセイエーズの主題が度々登場するというわけだ。

【試聴】チャイコフスキー 大序曲1812年

フランス国歌 ラ・マルセイエーズ

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ステレオ初期の名録音として有名なもの。特に「1812年」は大砲の実音や教会の鐘の実音などを取り込んだ、エンタテインメント性あふれた録音だが、演奏自体はいずれも堅実で、引き締まった好演だ。