カレリア組曲 The Karelia Suite

ジャン・シベリウス(1865-1957)

シベリウスはフィンランドの国民的作曲家で、20世紀における最も著名なシンフォニスト(交響曲作曲家)の一人。ヴァイオリニストだったこともあり、その作品は弦楽器が主体のものが多く、その用法も独特だ。

組曲『カレリア』はもともとは野外劇として書かれたもので、「序曲」、「7つのシーン」、そして終曲の「フィンランド国歌」の全9曲から構成されている。

「7つのシーン」では、カレリア地方の13~19世紀までの歴史が描かれている。残念な事に、この作品の大部分はシベリウス自身により破棄されてしまったため、現存するのは演奏会用の曲として再構成された「組曲」と「序曲」のみとなっている。

写真:カレリア共和国の古都ケミにあるソロヴェツキー修道院(世界遺産)

カレリアとは?

カレリアとは、フィンランド東南部とロシアとの国境付近に位置するカレリア共和国又はカレリア地方を指している。

カレリア共和国のかつての首都サンクトペテルブルグは、「北欧のヴェニス」との異称をもつ水の都。世界の三大美術館の一つであるエルミタージュ美術館、イサク聖堂、ネフスキー大通りなど、18世紀のバロック・クラシック様式建築が立ち並ぶ美しい古都だ。

収録CD

シベリウス:作品集

フィンランドの指揮者オッコ・カムと、シベリウス演奏には定評のあったカラヤンによる管弦楽曲集。

岡野貞一作曲「春の小川」とそっくり?~

ところで、シベリウスの組曲『カレリア』の「7つのシーン」の一つに登場する「バラード」の最後の部分に、日本の民謡「春の小川」(作曲:岡野貞一)とよく似たフレーズが登場する。いわゆる他人の空似のレベルだが、割と良く似ていて興味深い。

【試聴】組曲『カレリア』より「バラード」

【試聴】春の小川(岡野貞一)

【関連ページ】 そっくりメロディー研究室