ドリフの有名な歌・テーマ曲
テレビ番組 テーマ曲/1970~80年代
1970年代から80年代にかけて活躍したお笑いグループ・音楽バンド「ザ・ドリフターズ The Drifters」。このページでは、ドリフがテレビ番組「8時だョ!全員集合」などで生み出した有名な歌・主なテーマ曲をまとめている。
写真:ザ・ドリフターズ ゴールデン☆ベスト
主に音楽的な観点から、特に人気の高かったコミックソングやテーマ曲、コーナーBGMや流行語・お笑いネタなどを、元ネタ・原曲の情報なども合わせてまとめている。
8時だョ!全員集合 オープニングテーマ
北海道の民謡『北海盆唄』のメロディにのせて、半纏を着たドリフメンバーが「♪エンヤー コーラヤット ドッコイジャンジャンコーラヤ♪」と賑やかにオープニングを飾った「8時だョ!全員集合」。
冒頭に観客席から「全員集合!」の掛け声があるが、なんといかりや長介本人が観客に対して掛け声の指導・打ち合わせを行っていたそうだ。
いい湯だな/ドリフのビバノン音頭
「♪ババンババンバンバン(ア ビバノンノン)♪」の囃子言葉で有名な『ドリフのビバノン音頭』。「8時だョ!全員集合」エンディング曲として長年使用された。
ドリフがカバーした『いい湯だな』の替え歌となっており、原曲は男性ボーカルグループのデューク・エイセスによる同名の楽曲。作詞:永六輔、作曲:いずみたく。
加藤茶が「お風呂入れよ」「歯磨けよ」など子供たちに掛け声をかけるが、これはスポンサーのライオンに配慮したものだという。
別番組の「ドリフ大爆笑」エンディングでは、『ドリフのビバノン音頭』をさらに替え歌して『さよならするのはつらいけど』として歌われた。
ドリフのほんとにほんとにご苦労さん
「いやじゃありませんか花子さん♪」が歌い出しの替え歌ソング『ドリフのほんとにほんとにご苦労さん』。当初は「8時だョ!全員集合」オープニングで使われていた時期もあった。原曲は1939年の戦時歌謡『ほんとにほんとに御苦労ね』。
ちなみに、「オレたちひょうきん族」で明石家さんまが演じていたキャラクター「パーデンネン」は、その登場BGM(出囃子/ジングル)として、『ドリフのほんとにほんとにご苦労さん』歌い出しの歌詞を「アホじゃあーりませんよ パーでんねん♪」と替え歌で歌っていた。
東村山音頭
出身が東京都東村山市の志村けんは、東村山町農協が制作したご当地ソング『東村山音頭』をカバー。「8時だョ!全員集合」の名物コーナー「少年少女合唱隊」にて披露し人気を博した。
東村山市の知名度を高めた功績が認められ、志村けんは当時の東村山市長から感謝状を授与されている。ちなみに原曲の『東村山音頭』は『ちゃっきり節』のオマージュか。
ヒゲダンスBGM『ヒゲのテーマ』
「8時だョ!全員集合」コントコーナーで、黒の燕尾服に付け髭の加藤茶と志村けんが踊ったヒゲダンス。
軽快なBGM『ヒゲのテーマ』原曲は、アメリカのR&B歌手テディ・ペンダーグラス(Teddy Pendergrass/1950-2010)による1979年リリースの3rdアルバム「Teddy」中の楽曲『Do Me』。ベースラインの一部が引用された。
ドリフの早口ことば
ウィルソン・ピケット(Wilson Pickett/1941-2006)のヒット曲『Don't Knock My Love』のベースラインに乗せて、ドリフ聖歌隊が早口言葉を披露していく名物コーナー。
ちなみに同曲は、フレディ・ハバード(Freddie Hubbard/1938-2008)の楽曲『Windjammer』のリフともよく似ている。
加藤茶のストリップ・コントBGM曲
加藤茶による「ちょっとだけよ~あんたも好きねえ」のコントでは、マンボ作品で有名なペレス・プラード楽団による1957年の楽曲『タブー Taboo』がBGMに使われている。
ドリフのズンドコ節
戦時流行歌『海軍小唄』をカバーしたコミックソング『ドリフのズンドコ節』。同曲のカバーとしては、氷川きよしによる『きよしのズンドコ節』、アニメ「ドラえもん」のジャイアン(剛田武)による『たけしのズンドコ節』などが有名。
盆回り/コント終了時のBGM
「8時だョ!全員集合」コント終了時の舞台転換時に流れていたBGM『盆周り』。舞台を回転させるターンテーブルから命名された。
作曲にあたっては、ハチャトゥリアン『剣の舞』やオッフェンバック『天国と地獄』などのオペラ作品の楽曲が参考にされたという。
最初はグー
志村けんと仲本工事によるじゃんけん決闘から日本中へ広まった「最初はグー」。もともとはドリフメンバーが居酒屋で支払いをジャンケンで決める際の掛け声だったそうだ。
やがて「♪最初はグー、またまたグー、いかりや長介、頭がパー、正義は勝つ、ジャンケンポン♪」などと発展していった。
カラスの勝手でしょ/童謡『七つの子』替え歌
志村けんが童謡『七つの子』を「カラス なぜ鳴くの カラスの勝手でしょ〜♪」と替え歌した流行語。笑福亭鶴光のラジオ番組「鶴光のオールナイトニッポン」での替え歌コーナーがオリジナルとする説もあるようだ。
「飛べ!孫悟空」挿入歌『ゴー・ウエスト』
「西遊記」をモチーフとしたドリフのテレビ人形劇「飛べ!孫悟空」では、「♪ニンニキニキニキ ニンニキニキニキ ニニンが三蔵♪」のフレーズで有名なカントリー調の『ゴー・ウエスト』が挿入歌として人気を博した。
ドリフ大爆笑のテーマ
「♪ド・ド・ドリフの大爆笑♪」でおなじみの『ドリフ大爆笑のテーマ』。原曲は戦時歌謡の『隣組(となりぐみ)』。
同曲のカバーとしては、サントリーウイスキー「トリス」CMソング(出演:吉高由里子)、「♪メンメンメガネの良いメガネ♪」が歌い出しのメガネドラッグ企業テーマソング、戦中の広島を舞台にしたアニメ映画「この世界の片隅に」挿入歌(歌:コトリンゴ)などが有名。
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