インド国歌
インド/India
インド国歌『ジャナ・ガナ・マナ(インドの朝) Jana Gana Mana』は、イギリス支配からの独立を果たしたインド共和国において、ガンジーの死後、1950年に公式採用された。
1947年まで存続したイギリス領インド帝国では、支配国であるイギリスの国歌『God Save the Queen ゴッド・セイヴ・ザ・クィーン』がインド国歌として歌われていた。
写真はタージ・マハル(マハール)。ムガル帝国(ムガール帝国)第5代皇帝シャー・ジャハーンが、死去した妃ムムターズ・マハルのため1653年に完成させた総大理石の墓廟。
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歌詞の意味・和訳
Thou art the rulers of the minds
of all people,
dispenser of India's destiny.
Thy name rouses1the hearts of Punjab,
Sind, Gujarat and Maratha,
Of the Dravida and Orissa and Bengal;
汝はすべての民の心の支配者
インドの運命を定める者
ドラビダ・ウトカラ・ベンガル地方の
パンジャブ国、シンジャブ国、グジャラート国
そしてマハラー国の民の心は、
汝の名によって目覚める
It echoes in the hills of the Vindhyas
and Himalayas,
mingles in the music of Yamuna
and Ganga and is chanted by
the waves of the Indian Sea.
汝の名は、ヴィンドゥヤ山脈、
ヒマラヤ山脈の峰々にこだまし
ジャムナ川とガンジス川の調べにまざり合い
インド洋の波の調べに歌われる
They pray for thy blessings
and sing thy praise.
The saving of all people waits in thy hand,
thou dispenser of India's destiny,
Victory, victory, victory to thee.
みな汝の恩恵を求めて祈り、
賛美の歌を口すさむ
人々の救いは汝の手中にあり
インドの運命を定める者
汝に勝利あれ!
インド独立とインド国歌
インド国歌はイギリスからのインド独立の象徴であり、暗黒の植民地時代から解放された新しい時代の夜明けを意味するものである。
インド独立の父マハトマ・ガンディー(ガンジー)は、惜しくもインド国歌が制定される2年前の1948年1月30日に暗殺されてしまったが、それでもガンジーによる不屈の精神は、独立後のインド国民に脈々と受け継がれている。
なお、インドは現在も、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどと同様に、イギリス国王(女王)を元首に戴くイギリス連邦(コモンウェルス)の構成国の一つとなっている。
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