フォルクローレ 有名な曲
ラテンアメリカの異国情緒あふれる民族音楽
「フォルクローレ(folklore)」 は、ラテンアメリカ諸国の民族音楽、または民族音楽をベースとしたポピュラーソング。
アンデス、アルゼンチン、パラグアイ、チリなどのラテンアメリカ各地に、それぞれ独自性に富んだフォルクローレ音楽が存在する。
先住民系とスペイン系の音楽的特徴がミックスされ、地域によってはそこに黒人の音楽的特徴も加わっていることがある(photo by dachalan)
フォルクローレ名曲集
- コンドルは飛んでいく
- インカ帝国の王女を主人公にしたサルスエラ(オペレッタ)のために作曲されたフォルクローレ
- アンデスの祭り La Mariposa
- 小学校の音楽の授業でリコーダーや鍵盤ハーモニカなどで演奏されるボリビア民謡
- ミサ・クリオージャ
- アルゼンチンの作曲家アリエス・ラミレスにより1964年頃に作曲されたフォルクローレ・ミサ曲
- 太陽の乙女たち
- 太陽神に仕えた巫女「太陽の乙女たち」の役割とは?
- 灰色の瞳
- 泣きくたびれた笛の音を あなたは聞いているのだろうか
- 谷間のカーニバル
- フォルクローレをポピュラー音楽として広めたアバロス兄弟とは?
- 風とケーナのロマンス
- ケーナよ歌え 風の息吹に燃えあがる恋をのせて
- ウマウアケーニョ(花祭り)
- エドムンド・サルディバール (Ednumdo Saldívar)が1970年代に発表したアンデスのフォルクローレ
- Llorando se fue(泣きながら)
- ボリビアのフォルクローレグループ「ロス・カルカス(Los Kjarkas)」のオリジナル曲。ダンス音楽『ランバダ (Lambada』の原曲としても世界的に有名
関連ページ
- オルロのカーニバル Carnaval de Oruro
- ユネスコの無形文化遺産に登録されたボリビアのカーニバル
アンデスのフォルクローレ
ボリビア・ペルー・エクアドルなどアンデス諸国は、先住民の人口が多く、音楽にも先住民の要素が強く残っている。
演奏に用いられる楽器は、チャランゴ、マンドリン、ギター、バイオリン、アルパ(ハープの一種)など、スペイン系の起源を保つ弦楽器や、ケーナ、サンポーニャ、ロンダドールなど先住民系の起源をもつ管楽器などが用いられる。
メロディーの特徴としては、1拍子または2拍子のリズムとドレミソラの5音音階(ペンタトニック)を基本とする先住民系の旋律(ワイニョ/ワイノ、トナーダなど)や、6/8拍子のリズムを基本とするスペイン系の旋律(クエッカ、バイレシート、カルナバルなど)などが挙げられる。
有名な曲を挙げると、ペルーの『コンドルは飛んでいく(El condor pasa)』やアルゼンチンの『ウマウアケーニョ(花祭り)』などが特に広く知られている。
チャランゴってどんな楽器?
チャランゴ |
チャランゴ(charango)は、南米アンデス地方周辺の民族音楽・フォルクローレに用いられる弦楽器。
もともとは、16世紀にスペイン人が持ち込んだギターの前身であるビウエラ・デ・マノが発展したもので、ボリビアのポトシ北部地方が発祥の地ではないかと推定されている。
現在一般的な形のものは、マンドリンと同じくらいの長さで、胴体部分は40~60cmほどの小型サイズ。平底のほか、丸底のタイプも見られる。
弦はナイロン弦が一般的だが、鉄弦を使用することもある。5コース10弦で、上から順番にソドミラミと調弦される。