灰色の瞳 フォルクローレ

泣きくたびれた笛の音を あなたは聞いているだろうか?

『灰色の瞳 Aquellos Ojos Grises』は、フォルクローレ界の大御所として世界的に名を馳せたアルゼンチンの音楽家ウニャ・ラモス(Uña Ramos/1933-2014)作曲によるフォルクローレ

ネットの情報によれば、作詞:ティト・ベリス(Tito Veliz)とされており、『灰色の瞳 Aquellos Ojos Grises』には元々歌詞があった可能性があるが、今日YouTubeなどで視聴できる動画を見ても歌詞なしのインストゥルメンタル版しか見当たらなかった。一般的に手に入るCDなどでも同様のようだ。

出典:個人サイト「旅して走って勉強も少々」

【YouTube】灰色の瞳(ケーナ演奏)

フランス・シャンソン経由で日本へ輸入?

フォルクローレとフランスと聞くと、一見何の関連性も無いように思われるが、『灰色の瞳 Aquellos Ojos Grises』がリリースされた当時、フォルクローレはシャンソンを中心としたフランスの音楽業界を主な舞台として世界に発信されていた。

作曲者のウニャ・ラモスもフランス・パリを中心に音楽活動を展開しており、『灰色の瞳 Aquellos Ojos Grises』もフランスで最初にリリースされたフォルクローレだったようだ。

この曲に目をつけたのが、日本のシャンソン歌手・加藤 登紀子(かとう ときこ/1943-)。フランスの歌曲・シャンソンを得意とする彼女自身の手で日本語の歌詞が訳詞され、男性シャンソン歌手長谷川きよしとのデュエットで『灰色の瞳』が1974年にリリースされた。

その後は森山良子、朝倉理恵、椎名林檎らがこの『灰色の瞳』をカバーしている。

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