ひばりの歌(おおひばり) メンデルスゾーン
おおヒバリ! 高くまたかろく 何かを歌う
『ひばりの歌』(Lerchengesang/レルヒェ・ゲサング)は、1839年にメンデルスゾーンが発表した混声アカペラ合唱曲集『最初の春の日』第4曲(作品48-4)。
日本では高野辰之の訳詞による『おおひばり(雲雀)』(おお、ひばり)として知られる。歌い出しの歌詞は「おお雲雀(ひばり) 高くまた軽(かろ)く 何をか歌う」。
ドイツ語の「Lerche(レルヒェ)」は「ひばり(雲雀)」を意味する。「gesang(ゲサング)」は「歌」。歌詞の意味については後述する。
出典:ヒバリ(Eurasian skylark)出典:sdakotabirds.com
【YouTube】Felix Mendelssohn, "Lerchengesang, Op. 48, no. 4"
【YouTube】おお、ひばり 日本語合唱
歌詞の意味(ドイツ語)
Wie lieblicher Klang,
O Lerche, dein Sang!
Er hebt sich, er schwingt sich in Wonne!
Du nimmst mich von hier,
Ich singe mit dir,
Wir steigen durch Wolken zur Sonne,
何と愛らしい響きか
おお ひばり お前の歌は!
舞い上がり 喜びに羽ばたく
私はお前に連れられ
共に歌うのだ
雲を抜け太陽へ舞い上がる
日本語歌詞(訳詞:高野辰之)
おお雲雀(ひばり)
高くまた軽(かろ)く 何をか歌う
天の恵(めぐみ) 地の栄(さかえ)
そを称(たた)えて 歌い
そを寿(ことほ)ぎ 歌う
恵称(めぐみたた)え
栄寿(さかえことほ)ぎ歌う
合唱曲集『最初の春の日』
メンデルスゾーン合唱曲集『最初の春の日』(Der erste Frühlingstag/デア・エアステ・フリューリングスターク)作品48は、次の6曲から成る。
1. 春の予感
Frühlingsahnung/フリューリングス・アーヌング
2. プリーメル(プリムラ/サクラソウ)
Die Primel/ディー・プリーメル
3. 春の祝い
Frühlingsfeier/フリューリングス・ファイア
4. ひばりの歌
Lerchengesang/レルヒェ・ゲサング
5. 朝の祈り
Morgengebet/モルゲン・ゲベート
6. 秋の歌
Herbstlied/ヘルプスト・リート
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