交響曲第100番「軍隊」ハイドン

トルコ風音楽が流行していた18世紀ヨーロッパの軍隊交響曲

交響曲第100番「軍隊」ト長調は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1793年から94年にかけて作曲した交響曲。ロンドン滞在中に書かれたロンドン交響曲の一曲。

18世紀ヨーロッパの宮廷ではトルコ風音楽が流行しており、交響曲第100番「軍隊」第2楽章においても、トルコ軍楽(メフテル)を特徴付けるドラムやシンバルなどの打楽器による独特のリズムが取り入れられている。

トルコ軍楽(メフテル)

写真:トルコ軍楽メフテル(出典:Wikipedia)

ちなみに、ハイドンより前のトルコ風楽曲としては、モーツァルト『ピアノソナタ第11番』第3楽章がトルコ軍楽を取り入れた『トルコ行進曲』として特に有名。

さらに、ハイドンの死後には、ベートーヴェンもトルコ軍楽のリズムを取り入れた『トルコ行進曲』を1811年に発表している。

【YouTube】 Symphony No. 100 in G major "Military"

【YouTube】Symphony No. 100 in G Major 2nd Movement

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