軍隊ポロネーズ

ショパン/Polonaise, Op. 40-1 "Miritaire"

『軍隊ポロネーズ』は、ポーランドの作曲家フレデリック・ショパンによる1838年作曲のポロネーズ。

明るく威厳があり、堂々とした曲想から『軍隊』の俗称で呼ばれる。ポロネーズとはフランス語で「ポーランド風」の意味。

正式には『ポロネーズ イ長調』Op.40-1。『ポロネーズハ短調』Op.40-2と共に1840年にまとめら、2曲は曲想として一対を成している。

ショパンの生前に出版されたピアノ独奏曲としてのポロネーズ作品は、パリに移住してから数年後に発表された『ポロネーズ第1番 嬰ハ短調』作品26からナンバリングされており、『軍隊ポロネーズ』はその第3番目にあたる。『英雄ポロネーズ』は6番目。

なお、パリ時代以前にも、チェロとピアノのための室内楽曲として『序奏と華麗なるポロネーズ』作品3が、管弦楽とピアノによる協奏曲的作品として『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ』作品22が作曲されており、いずれもピアノ独奏版が存在する。

写真:ポーランドの伝統的軽騎兵ウーラン(再現)

【YouTube】軍隊ポロネーズ Military Polonaise

ショパンの生前に発表されたポロネーズ一覧

  • 序奏と華麗なるポロネーズ 作品3
  • アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22
  • 2つのポロネーズ 作品26(第1番 嬰ハ短調 · 第2番 変ホ短調)
  • 2つのポロネーズ 作品40(第3番 イ長調 「軍隊」 · 第4番 ハ短調)
  • 第5番 嬰ヘ短調 作品44
  • 第6番 変イ長調 「英雄」 作品53
  • 第7番 幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61
ショパン:ポロネーズ全集

ショパン:ポロネーズ全集(演奏:アシュケナージ)

遺作も含めて全16曲が収められているという,貴重なポロネーズ集。CD2枚組。

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