山の魔王の宮殿にて
グリーグ 組曲『ペール・ギュント』より
エドヴァルド・グリーグ(Edvard Hagerup Grieg/1843-1907)
『山の魔王の宮殿にて』は、ノルウェーの作曲家グリーグによる1875年の組曲『ペール・ギュント』の一曲。
「山の魔王」とは、物語の主人公ペール・ギュントが山の中で出会った妖精トロールの王。ノルウェーでは、現在でもトロールの存在を信じている人が多く、日常生活でふっと物が無くなった際には「トロールのいたずら」と言われるほど。
挿絵:スウェーデンの画家John Bauerの描くノルウェーの妖精トロール
妖精トロールがどのような存在であるかについては様々な描写がありるが、鼻や耳が大きく醜いものとして描かれることが多い。
ちなみに、スタジオジブリのアニメ映画作品『となりのトトロ』(監督:宮崎駿)は、この妖精「トロール」から着想を得ている可能性がある。
【YouTube】グリーグ 組曲『ペール・ギュント』より 『山の魔王の宮殿にて』
北欧のショパン グリーグとは?
グリーグは、ノルウェーの民族音楽から深い影響を受けた国民楽派の作曲家。ピアノのために数多くの小品を残しており、「北欧のショパン」と呼ばれることがある。
日本では、数あるグリーグの作品の中でも、この組曲『ペール・ギュント』とイ短調のピアノ協奏曲(特に第一楽章)が有名。
第1組曲
Suite No. 1, Op. 46
- 朝(Morgenstemning/Morning Mood)
- オーゼの死(Åses død/The Death of Ase)
- アニトラの踊り(Anitras Dans/Anitra's Dance)
- 山の魔王の宮殿にて
第2組曲
Suite No. 2, Op. 55
- イングリッドの嘆き(Bruderovet. Ingrids klage)
- アラビアの踊り(Arabisk Dans/Arabic Dance)
- ペール・ギュントの帰郷(Peer Gynts hjemfart)
- ソルヴェーグの歌(ソルヴェーグの歌)(Solveigs Sang)
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