ピアノ協奏曲(グリーグ)イ短調
エドヴァルド・グリーグ(Edvard Hagerup Grieg/1843-1907)
『ピアノ協奏曲イ短調 作品16』は、ノルウェーの作曲家グリーグ(グリーク)による唯一のピアノ協奏曲。
1868年デンマークのSollerodに訪問している間に作曲されたグリーグ初期の傑作。
ジャケット写真:シューマン&グリーグ:ピアノ協奏曲 CD
第一楽章の冒頭では、印象的なティンパニのクレッシェンドに導かれ、流れ落ちるようピアノのフレーズが登場。「悲劇」をイメージさせるBGMとしてテレビなどでもしばし使われる。
このフレーズは、グリーグの故郷ノルウェーによく見られる断崖絶壁の入り江「フィヨルド(fjord/峡湾)」に注ぐ滝の流れを表現したものともいわれる。
グリーグのピアノ協奏曲は、よくロベルト・シューマンのピアノ協奏曲と比較される。これは、両者とも同じイ短調で書かれた曲で、始まりの部分や作風がよく似ていることなどによる。
だが実際は、グリーグはシューマンのピアノ協奏曲を1858年にクララ・シューマンの演奏で聴いていて、それに大きく影響を受けているという。
【YouTube】グリーグ ピアノ協奏曲イ短調 作品16
関連ページ
- グリーグの有名な曲・代表曲
- 『ピアノ協奏曲イ短調』、組曲『ペール・ギュント』など、数多くのピアノ小品を残し、「北欧のショパン」とも称されるノルウェーの作曲家グリーグの有名な曲まとめ。
- 有名なクラシック音楽の名曲・代表曲
- バッハ、ベートーヴェン、モーツァルト、ショパン、チャイコフスキーなど、有名なクラシック音楽家による名曲・代表曲の解説とYouTube動画まとめ