山小舎の灯 やまごやのともしび
白馬岳・穂高岳などの北アルプスの山々と山小屋の情景
「たそがれの灯(ともしび)は」が歌い出しの『山小舎の灯』(やまごやのともしび)は、作詞・作曲:米山正夫、歌:近江俊郎により1947年(昭和22年)に発表された歌謡曲。
米山正夫の初のヒット曲で、この後、美空ひばり『リンゴ追分』、『車屋さん』、水前寺清子『三百六十五歩のマーチ』などの大ヒット曲を手掛けることとなる。
写真:白馬山荘と北アルプスの山々(出典:Wikipedia)
『山小舎の灯』歌詞では、「暮れゆくは白馬(しろうま)か 穂高(ほたか)は茜(あかね)よ」のように、飛騨山脈(北アルプス)の山々と山小屋の情景が歌いこまれている。
霧ヶ峰の八島ヶ原湿原(やしまがはらしつげん)には『山小舎の灯』の歌碑がある(昭和63年建立)。
だが、そこは歌の舞台ではなく、どのような経緯で歌碑が設置されたのか今となっては不明。モデルとなった山小屋などもないようだ。
ちなみに八島ヶ原湿原は『あざみの歌』歌詞誕生の舞台として知られている。
【YouTube】 山小舎の灯 近江俊郎
白馬岳と白馬山荘
『山小舎の灯』歌詞に登場する白馬岳(しろうまだけ)は、飛騨山脈・白馬連峰の中心をなす標高2,932 mの山。
白馬岳山頂直下には、日本最大の収容人員を誇る山小屋「白馬山荘」がある(上写真)。宗教系を除く山小屋としては日本最古。
白馬山荘の下にも、日本最大規模の山小屋「白馬岳頂上宿舎」が運営されている。
白馬山荘には宿泊棟の他に、本格的なレストランや売店の入った別棟「スカイプラザ白馬」(上写真)もあり、予約すればディナーコース料理なども楽しめる。
穂高岳 ほたかだけ
『山小舎の灯』歌詞で歌われる「穂高(ほたか)」とは、飛騨山脈(北アルプス)にある奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳などの穂高連峰の総称。主峰は標高3,190m。
写真は、穂高連峰の一角・涸沢岳(からさわだけ)の紅葉。氷河によって作られたカール地形「涸沢カール」が有名。
写真右側は涸沢岳の山小屋「涸沢小屋」。穂高連峰登山の拠点として、また気軽に立ち寄れる休憩場所として、多くの登山者に愛され続けている。
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