あなたの声に私の心は開く
歌劇「サムソンとデリラ」より
サン=サーンス(Charles Camille Saint-Saëns/1835-1921)
『あなたの声に私の心は開く』は、サン=サーンス作曲のオペラ「サムソンとデリラ」で歌われるアリア。
第3幕第2場で演奏されるバレエ音楽『バッカナール(バッカナーレ)』とともに、同オペラを代表する楽曲として人気が高い。
原題は「Mon cœur s'ouvre à ta voix」。邦題は「私の心はあなたの声に開く」、英語では「Softly awakes my heart」、「My heart opens itself to your voice」などとも表記される。
挿絵:サムソンとデリラ(出典:Wikipedia)
【YouTube】マリア・カラス Maria Callas "Mon coeur s'ouvre a ta voix "
映画やフィギュアスケートでも
同曲は、クリント・イーストウッドが製作・監督・主演を務めた映画「マディソン郡の橋 The Bridges of Madison County」(1995年公開)サントラとして印象的に用いられた。
また、フィギュアスケート女子シングルのジョアニーロシェット(Joannie Rochette/カナダ)が2009-2010 フリープログラム(FS)で使用した。
ちなみに、オペラ「サムソンとデリラ」で演奏される『バッカナール(バッカナーレ)』は、安藤美姫(あんどう みき)選手の2007-2008 ショートプログラム(SP)曲としても知られている。
オペラ「サムソンとデリラ」とは?
「サムソンとデリラ Samson et Dalila」は、旧約聖書「士師記」に基づく3幕からなるオペラ。「サムソンとダリラ」、「サムスンとデリラ」などの表記も見られる。
メゾソプラノを主役にした数少ないオペラの一つで、19世紀前半のフランス・パリのオペラ座を中心にして流行したグランド・オペラ(grand opera)様式に概ね沿って書かれている。
同作のあらすじ・ストーリーについては、こちらの「サムソンとデリラ」のページで解説しているので適宜参照されたい。
サン=サーンスの代表曲は?
サン=サーンス(Charles Camille Saint-Saëns/1835-1921)は、19世紀フランスの作曲家・ピアニスト。モーツァルトと並び称される神童タイプで、2歳でピアノを弾き、3歳で作曲をしたと言われている。
代表曲は、組曲『動物の謝肉祭』、交響曲第3番『オルガン付き』、交響詩『死の舞踏』など。
特に交響曲第3番『オルガン付き』の第2楽章で演奏されるオルガンのメロディは、映画「ベイブ」、TVアニメ「ルパン三世」など、映画やアニメなどで使われることがある。
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