雷鳴と電光(雷鳴と稲妻)
ヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauß II/1825-1899)
『雷鳴と電光(雷鳴と稲妻)』は、オーストリアのウィーンで活躍した作曲家ヨハン・シュトラウス2世によるポルカ作品。
題名のとおり、曲中では雷の轟く様子がドラムロールのクレッシェンド・デクレッシェンドで表現されている。
しかし雷の恐ろしさ・怖さを強調したものではなく、あくまでも明るいポルカのアクセントとして織り込まれている。
ポルカ(polka)って何?
ポルカ(polka)とは、1830年頃おこったチェコの民俗舞曲で速い2拍子のリズムに特徴がある。
『雷鳴と電光』以外にも、ヨハン・シュトラウス2世は数多くのポルカを残しており、運動会などでおなじみの『トリッチ・トラッチ・ポルカ』、オーストリア皇帝フェルディナント1世の皇后マリア・アンナに捧げられたとされる『アンネン・ポルカ』などは特に有名だ。
雷を描写したクラシックといえば?
ちなみに、雷を描写したクラシックといえば、ヴィヴァルディ「四季」第2番「夏(L'Estate)」第3楽章が思い出される。こちらはヨハン・シュトラウス2世の描く明るいポルカ調とは対照的に、雷の恐ろしさ・怖さを強調した迫力のある曲調と描写が特徴的だ。比較して鑑賞するもの面白いかもしれない。
【YouTube】雷鳴と電光 Unter Donner und Blitz op. 324
【YouTube】Johann Strauss - Unter Donner und Blitz Polka schnell
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