ゴンドラの船頭歌 ブルグミュラー
ヴェネツィアの水路を悠々と漕ぎ行くゴンドラ漕ぎの歌
『ゴンドラの船頭歌(ゴンドラ漕ぎの歌)』は、19世紀ドイツのピアニスト、ブルグミュラー(ブルクミュラー)による『18の練習曲』第14番目のピアノ練習曲。
当時フランスのパリで活動していたブルグミュラーは『18の練習曲』のタイトルもフランス語で表記しており、この『ゴンドラの船頭歌(ゴンドラ漕ぎの歌)』のフランス語タイトルは「Refrain du Gondolier(ゴンドリエのリフレイン)」となっている。
ゴンドラ(gondola)とは、イタリアのヴェネツィアで水路を漕ぎ行く細長い手漕ぎボートのこと。船頭であるゴンドリエ(ゴンドリエーレ)は、オール一本だけでゴンドラを漕ぎ進めていく。
このゴンドラ漕ぎが歌った歌は、ショパンやフォーレなどの作品で知られる音楽様式「舟歌(バルカロール/バルカローレ)Barcarolle」のルーツとされ、ブルグミュラー『ゴンドラの船頭歌(ゴンドラ漕ぎの歌)』も舟歌のゆったりとしたリズムとなっている。
なお、ブルグミュラー『25の練習曲』では、22番目の曲として『舟歌 Barcarolle』が曲目に入っている。こちらも合わせて試聴されるとよいだろう。
その他の作曲家による代表的な舟歌(Barcarolle)作品については、こちらの特集ページ「舟歌 Barcarolle 有名な曲 解説と視聴」を適宜参照されたい。
出版社: 全音楽譜出版社; 菊倍版 |