18の練習曲 ブルグミュラー

ロマン的な曲想で若干難易度が高めのピアノ練習曲

『18の練習曲』は、19世紀ドイツの作曲家ブルグミュラー(ブルクミュラー)によるピアノ学習者のための練習曲・エチュード。

ブルグミュラーがフランスで活動していた頃に作曲され、各曲にはフランス語のタイトルがつけられている。

ブルグミュラーの練習曲としては、『18の練習曲』よりも難易度の低い『25の練習曲』がピアノ初学者の教則本として広く用いられている。

『18の練習曲』は『25の練習曲』を終えたピアノ学習者がツェルニー30やツェルニー100などと併用しながら練習を進めていくのに使われるケースがあるようだ。

【YouTube】ゴンドラの船頭歌

ブルグミュラー『18の練習曲』は全体的にロマン的な曲想となっており、素早い音階やアルペジオ、1オクターブも頻繁に見られるなど、本格的なロマン派の曲への入門的な練習曲として、大人が聴いても美しく印象的なメロディが多く取り入れられている。

ただ、難易度的には『25の練習曲』との技巧的な開きが大きいため、25の次は『18の練習曲』へとそのまま移行するには若干使いづらい側面があり、ツェルニー30などを進めながら、必要に応じて『18の練習曲』の何曲かをピックアップして教材とする使い方が現実的なようだ。

【YouTube】大雷雨、ゴンドラの船頭歌、空気の精

ブルグミュラー(ブルクミュラー) 18の練習曲

楽譜によって日本語のタイトルが若干異なる。以下はその一例。

  1. 内緒話 Confidence
  2. 真珠 Les Perles
  3. 家路につく牧人 Le Retour de Pâtre
  4. ジプシー Les Bohémiens
  5. 泉 La Source
  6. 陽気な女 L'enjouée
  7. 子守歌 Berceuse
  8. アジタート Agitato
  9. 朝の鐘 La Cloche des Matines
  10. すばやい動き(速さ) La Vélocité
  11. セレナード La Sérénade
  12. 森での目覚め Le Réveil dans les Bois
  13. 大雷雨(夕立) L'Orage
  14. ゴンドラの船頭歌(ゴンドラ漕ぎの歌) Refrain du Gondolier
  15. 空気の精 Les Sylphes
  16. 別れ La Séparation
  17. マーチ(行進曲) La Marche
  18. つむぎ歌(糸を紡ぐ女) La Fileuse

楽譜

ブルクミュラー 18の練習曲 解説付
楽譜: 43ページ
出版社: 全音楽譜出版社; 菊倍版

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