十五夜はいつ?満月は? 意味・由来

月の満ち欠けの名前・呼び方・読み方

「十五夜(じゅうごや)」とは、月の満ち欠けで日付を決めていた陰暦15日の夜のこと。十五夜前後に満月となり、特に陰暦8月15日の「中秋の名月」を十五夜と呼ぶことが多い。秋の季語。

中秋の名月を指す場合の十五夜は、現代の暦ではいつになるのか?満月はいつ?この点については、こちらのページ「中秋の名月はいつ?満月は? 意味と由来」の一覧表を適宜参照されたい。

ちなみに、2018年の十五夜は9月24日、2019年は9月13日、東京オリンピックの2020年は10月1日が十五夜となる。

十五夜が満月にならない年も

月の満ち欠けで日付を決めていた陰暦では、新月(朔)が一日(ついたち)となり、満月(望)が十五日(十五夜)、次の新月までが一か月とされた。

新月になる瞬間が含まれる日が一日(ついたち)となるため、極端に言えば、0時0分に新月になる場合と23時59分に新月になる場合で、最大2日近く誤差が生じることになる。

それはすなわち、日付としての十五夜と、実際の月の満ち欠けのタイミングが最大で2日近くズレることを意味している。

さらに、宇宙空間における月の軌道は楕円を描くため、満ち欠けの周期自体も一定ではなく、十五夜と満月のズレの原因となっている。

三五の月(さんごのつき)

十五夜(じゅうごや)は別名、「三五の月(さんごのつき)」や「三五の夕べ」などとも呼ばれていた。言うまでもなく、これは掛け算の「三×五=十五」に由来するシャレとなっている。

現代でも一日中のことを「四六時中(しろくじちゅう)」(4 x 6 = 24時間)というが、これも江戸時代に好まれた掛け算系のシャレに由来する表現である。

ちなみに、十六夜(じゅうろくや)は「二八の月(にはちのつき)」とも呼ばれた。

十五日は行事の日

月の満ち欠けが基準となる陰暦では、十五夜以外にも、満月の15日は月の節目として多くの年中行事の開催日となっていた。

新暦になって季節はズレたが「15日」という日付は残り、1月15日の小正月(こしょうがつ)、7月15日のお盆、神社の例大祭(れいたいさい)など、現代でも15日に行われる年中行事は多い。

十三夜と十六夜

お月見といえば満月の十五夜が注目されるが、似たような表記の「十三夜(じゅうさんや)」や「十六夜(いざよい)」も美しい月として人気がある。

十五夜は特に陰暦8月15日の夜を指すが、十三夜はその二日前ではなく、約一か月後の陰暦9月13日の夜を意味している。

十三夜は十五夜に次いで美しい月とされ、十五夜から約一か月後なので「後の月(のちのつき)」とも呼ばれる。

十六夜(いざよい)は十五夜の翌日の夜、特に陰暦8月16日の夜を指す。

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