大きな古時計 Grandfather's Clock

アメリカ歌曲/ヘンリー・クレイ・ワーク作曲

ジョージ・ホテルの古時計(撮影:Katsuyuki Ishi)

『大きな古時計』は、19世紀に作曲されたアメリカ歌曲。アメリカの作曲家ヘンリー・クレイ・ワーク作曲。

この曲は、ワークがイギリス巡業の時に泊まったホテル「ジョージ・ホテル」で聴いたあるエピソードが元になっているという。

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日本では、作詞家の保富康午(ほとみ こうご)氏により名訳がつけられた。

日本語の歌詞「100年休まずに♪」の部分は、英語の歌詞では「90年休まずに」になっているなど、若干の違いが見られて興味深い。

大きな古時計に続編があった?!

ちなみに、『大きな古時計(Grandfather's Clock)』がアメリカで出版された2年後の1878年には、同じくH・C・ワークにより「続編(Sequel to 'Grandfather's Clock)」が発表されている。

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【試聴】大きな古時計 Grandfather's Clock

歌詞・日本語訳(意訳)

My grandfather's clock was too large for the shelf,
So it stood ninety years on the floor.
It was taller by half than the old man himself,
Though it weighed not a pennyweight more.

おじいさんの時計は棚に置くには大きすぎたので
90年もの間、床に置かれていたんだ
おじいさんの背丈より半分以上も大きかったけど
重さは(おじいさんの体重と)1グラム程も違わなかった

It was bought on the morn of the day that he was born,
And was always his treasure and pride.
But it stopp'd short, never to go again
When the old man died.

その時計はおじいさんが生まれた日の朝に買ってきたものなんだ
いつもおじいさんの宝物であり、誇りだったんだ
でも急に止まって、もう動かなくなってしまった
おじいさんの亡くなったその時に

CHORUS
Ninety years without slumbering, tick, tick, tick, tick,
His life seconds numbering, tick, tick, tick, tick,
But it stopp'd short, never to go again
When the old man died.

<コーラス>
90年間も休まずに チク、タク、チク、タク
おじいさんの人生の一秒一秒を刻むように チク、タク、チク、タク
でも急に止まって、もう動かなくなってしまった
おじいさんの亡くなったその時に

2
In watching its pendulum swing to and fro,
Many hours had he spent as a boy.
And in childhood and manhood the clock seemed to know
And to share both his grief and his joy.

時計の振り子が前へ後ろへ揺れるのを見ていながら
おじいさんは少年時代の多くの時間を過ごしてきた
その時計は知っていたんだ おじいさんの子供の頃も青年の頃も
そしておじいさんの悲しみや喜びさえも

For it struck twenty-four when he entered at the door
With a blooming and beautiful bride.
But it stopp'd short, never to go again
When the old man died.

おじいさんが美しい花嫁と一緒に部屋に入ってきたときは、
時計は鐘を24回鳴らして祝福したのさ
でも急に止まって、もう動かなくなってしまった
おじいさんの亡くなったその時に

3
My grandfather said that of those he could hire,
Not a servant so faithful he found.
For it wasted no time,  and had but one desire.
At the close of each week to be wound.

おじいさんが言ってた 彼が雇った者の中で
時計ほど忠実な召使いはいないと
時間を無駄にせず 望みといえばただひとつ
週に一回ネジを巻いてもらうことだけ

And it kept in its place, not a frown upon its face,
And its hands never hung by its side.
But it stopp'd short, never to go again
When the old man died.

自分の居場所にとどまって いやな顔一つしないんだ
両手をだらしなくぶらさげることもない
でも急に止まって、もう動かなくなってしまった
おじいさんの亡くなったその時に

4
It rang an alarm in the dead of the night,
An alarm that for years had been dumb.
And we knew that his spirit was pluming for flight,
That his hour of departure has come.

時計が突然真夜中にチャイムを鳴らした
何年もの間鳴っていなかったのに
僕たちは分かっていたよ おじいさんの魂が天へ昇っていった事を
おじいさんの旅立ちの時か来た事を

Still the clock kept the time, with a soft and muffled chime,
As we silently stood by his side.
But it stopp'd short, never to go again
When the old man died.

時計は柔らかくやさしい音色のチャイムと共に時を刻み続けていたよ
僕たちがおじいさんのそばに立っているときも
でも急に止まって、もう動かなくなってしまった
おじいさんの亡くなったその時に