ワルシャワ労働歌(ワルシャワ労働者の歌)

ポーランド歌曲『Warszawianka

『ワルシャワ労働歌 Warszawianka』(ワルシャビャンカ)は、1880年頃に作曲されたポーランドの労働歌・革命歌。『ワルシャワ労働者の歌』とも題される。

1905年に発生したロシア第一革命では、ロシアに支配されていたポーランドでも騒乱が勃発し、この『ワルシャワ労働歌 Warszawianka』が革命歌として広まった。

イリヤ・レーピン作「1905年10月17日」

なお、1831年にポーランドで勃発した11月蜂起の際にも同名の革命歌が歌われたことから、これと区別するために、『Warszawianka 1905 (roku)』と年号を入れて曲名が表記される場合がある。

日本語の歌詞について

『ワルシャワ労働歌』のメロディには二つの日本語歌詞がつけられている。

一つ目は、鹿地亘の作詞による原曲の歌詞の内容を踏まえた闘争歌バージョン。歌い出しの歌詞は「暴虐の雲 光をおおい 敵の嵐は荒れくるう ひるまず進め 我らが友よ 敵の鉄鎖をうち砕け」。

二つ目は、平井多美子の作詞による『はるかな青空』。原曲の『ワルシャワ労働歌』との内容的な関連性はない。歌い出しの歌詞は「山が川が呼んでいる みんな元気に出かけよう」。

【YouTube】Russian Red Army Choir ~ Warszawianka

歌詞の一例(ポーランド語)・日本語訳

Śmiało podnieśmy sztandar nasz w górę,
Choć burza wrogich żywiołów wyje,
Choć nas dziś gnębią siły ponure,
Chociaż niepewne jutro niczyje.

勇ましく我らの旗を掲げよ
敵の嵐が吹き荒れようとも
我らをいま邪悪な力が抑圧しようとも
我らの明日が不確実であろうとも

O, bo to sztandar całej ludzkości,
To hasło święte, pieśń zmartwychwstania,
To tryumf pracy, sprawiedliwości,
To zorza wszystkich ludów zbratania!

嗚呼 これは全人類の旗
神聖なる声 革命の歌
労働者と正義の大勝利
兄弟たる全人類の夜明け!

Naprzód Warszawo!
Na walkę krwawą, Świętą a prawą!
Marsz, marsz, Warszawo!

ワルシャワへ前進せよ!
神聖で正義ある流血の戦いだ!

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